日本で暮らす中国人や旅行で日本を訪れる中国人が増加するなか、日本人の習慣や日本社会のマナーのなかには中国人から見ると不思議に思えるものも少なくないようで、そのうちの1つが、公共交通機関において「乗客が高齢者に席を譲らないこと」だという。(イメージ写真提供:123RF)

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 日本で暮らす中国人や旅行で日本を訪れる中国人が増加するなか、日本人の習慣や日本社会のマナーのなかには中国人から見ると不思議に思えるものも少なくないようで、そのうちの1つが、公共交通機関において「乗客が高齢者に席を譲らないこと」だという。

 中国メディアの今日頭条はこのほど、中国人の日本や日本人に対する共通のイメージとしては、礼儀正しいことなどが挙げられるとしながらも、電車のなかではそのイメージが崩れてしまうと伝え、日本人はなぜ高齢者に座席を譲らないのかと疑問を投げかけている。

 記事は、日本の地下鉄や電車などの公共交通機関では、高齢者が車内で立っている姿を目にするのは珍しい光景ではないと指摘し、「高齢者に座席を譲らない日本人は民度が低いのではないだろうか」と主張した。

 一方、日本では電車でも地下鉄でもバスでも、車内には必ず高齢者や妊婦向けの優先席があることを伝えたうえで、多くの日本人は優先席に座ろうとはしないと指摘。座席に座りたいと考えている高齢者は優先席のほうに向かえば、優先席では誰かが席を譲ってくれると紹介した。

 また記事は、日本の高齢者は「アジアのほかの国と違い、高齢者扱いされることを嫌う人も多い」と指摘、若い乗客が高齢者に席を譲ろうとしても拒絶されることもあると伝えたうえで「高齢者に座席を譲らないからと言って、実は日本人は民度が低いわけではない」としている。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)