週に1度、鶏そばが鯛そばに変わるラーメン店

2017年2月14日 9時0分

東京に住む人たちの声を聴きながら、パーソナリティの堀内貴之が今を切り取るテーマをリスナーと共に考えていくラジオプログラム、TOKYO FM「シンクロのシティ」。番組内のコーナー「東京地元めし」では「東京にある隠れた名店」をご紹介しています。といっても単なる名店ではありません。ここでご紹介するのはリスナーのみなさんが推薦してくれた「自分が通っているイチオシのお店」。レポーターの安竜うららが味わいのある名店に伺い、美味しいだけじゃない人気の秘密を探ります。

今回伺ったのは、「下北沢駅」の南口から徒歩3分ほどの場所にあるラーメン屋さん「鶏そばそると」。

リスナーの方からこんな推薦メッセージを頂きました。

「最近、偶然通りかかったお店ですが、あっさりした出汁のラーメンのお店です。普段はあっさりしたスープの鶏そばを食べられるのですが、毎週木曜日（祝日を除く）は、鯛とあさりで出汁を取った鯛そばが食べられます！鯛そばと鯛の茶漬けのセットは、完璧です。鯛の漬けを一口食べた後、鯛そばのスープを鯛の漬けにかけて鯛茶漬けとして食べます。鯛茶漬けは人気なので、日によって売切れの場合もあるのでご注意を！」（ラジオネーム：あーちゃんさん）

「鶏そばそると」という名前なのに「鯛そば」と書いてある暖簾。そう、この日は週に一度だけラーメンの味が変わる木曜日。リスナーさんのメールにもあったように、普段は鶏そばを出しているこのお店なのですが、木曜日だけはスペシャルな「鯛そば」を食べることが出来るんです。

店構えは、和風。それもそのはず、この場所はもともとお寿司屋さんだったそうで、中に入るとその名残を感じるカウンター席が並んでいます。清潔感があって、女性一人でも入りやすそうな雰囲気。　

こちらがオーナーの森幸樹さん。

元々は鶏そばのみのお店だった「そると」ですが、次のステージに進みたい！と思った森さんが、毎週木曜日だけ新しい試みをしてみようと鯛そばを始めたのだそう。実はこの鯛そば、2月で一旦終了してしまうとか。一度引いて、また新たなタイミングで始めることを考えているそうです。

そんなオーナーの森幸樹さんに、安竜うららがお話を伺いました。

うらら：鯛そばを頂いたんですが、見たとたん「わ、キレイ！」って言ってしまいました。スープがすごく澄んでいて透明で、細麺という。

森：ありがとうございます！元々は割烹の料理である鯛にゅう麺と、イタリアンのアクアパッツァの技法を取り入れてやってみたんです。プラス、うちのオリジナルで色々考えて。

うらら：最後にふわっと甘みが口の中に広がるんです。

森：そうですね、ドライトマトなんかも乗っているので。ご飯ともセットになっていて、スープをご飯にかけてお茶漬けにしてもすごく美味しいです。スープは火加減など極力気を遣っていて、なるべく透き通った、キレイな状態で頂いてほしいなと思っています。

うらら：「そると」というお店の名前は、やはり塩ラーメンの？

森：はい、うちは塩ラーメンでやってるので。店長が元々イタリアンの人で、イタリアンの技法を使ってラーメンを作ったんです。塩ラーメンでいこうと決めた時に、お店の名前もつけました。うちにしかできないラーメンに挑戦していっていると思います。そのひとつが鯛そばです！

うらら：でも今月いっぱいで鯛そばは一旦終了なんですよね。

森：そうですね。ですが次の作戦がありまして、今年は酉年じゃないですか。うちも鶏そばってことで縁起がいいので、3月から毎月1回10日の日に、「鶏の市」というのを始めようかなと思って。今年の3月11日にお店の5周年を迎えるので、その感謝の意味も込めてやろうかなと。「鶏の市」の内容は、HPにアップしていくのでチェックしてもらえたらと思います！

お客様に飽きられぬよう、次々と新しい試みに挑戦していく前向きな姿勢が人気の秘密でもある「そると」。3月にスタートする「鶏の市」の他、ニューメニューとして「混ぜそば」も登場するとか。そして、噂の鯛そばを味わいたい人は、残り少ないチャンスを逃さないように！もちろん、通常メニューの鶏そばもおすすめです。

透き通るような絶品塩スープに舌鼓。

下北沢の「鶏そばそると」、東京地元めしに、認定です！

【鶏そばそると】

住所：東京都世田谷区代沢5-36-13 1F

TEL：03-5432-9270

営業時間：11:30～翌1:30

定休日：無休