中西哲生と高橋万里恵がパーソナリティをつとめるTOKYO FMの番組「クロノス」。2月13日（月）の放送では、「SUZUKI BREAKFAST NEWS」のコーナーにジャーナリストの仲野博文さんが出演し、トランプ政権の最新情報について話をしてくれました。

ジャーナリストの仲野博文さん（中央）と、パーソナリティの中西哲生と高橋万里恵



現地時間10日（日本時間11日未明）、トランプ政権になって初の日米首脳会談が行われ、翌日にはフロリダでゴルフを楽しんだトランプ大統領と安倍晋三首相。なんでも、そこでふたりは1.5ラウンド（通常18ホールのところ27ホール）もゴルフを楽しんだそうですが、その模様はメディアに出ることなく詳細はわからずじまい。ただ、そんな中でも仲野さんには気になることがあるそうで「日米首脳会談後に訪れた場所は、トランプさんが所有している『マールアラーゴ』という会員制のリゾート。実はアメリカでは歴史的建造物にも指定されているんです。昨年までは会員権がひとり1000万円だったんですが、（トランプさんの）大統領当選直後に2000万円に値上がりしたんですよ」と話してくれました。これには中西も驚きを隠せない様子でしたが、仲野さんの話はさらに続きます。このマールアラーゴについては昨年アメリカのメディアが大きく取り上げていたそうなんですが、そこではこんな問題も。「2010年から2015年までの5年間に、地元の人およそ300人が仕事を求めてマールアラーゴの面接を受けたものの結局17人しか採用されなかったんです。一方で、同じ時期におよそ500人分の労働ビザが発給され、東ヨーロッパを中心に多くの労働者がやってきてそこで仕事をしていたという。今トランプさんが言っていることと全く違うことが行われていたことがわかったんですよ」と仲野さんは教えてくれました。

続いて、話題はマールアラーゴでの滞在費用へ。これは日本が払うとなると大統領への個人献金となり、トランプ大統領が払うとアメリカ国民の税金を私物化することになってしまう。どう転んでも利益相反になってしまうため、今回はトランプ大統領がポケットマネーで支払ったそうです。しかし、この利益相反に関しては今アメリカではいろいろな情報が駆け巡っているそうで、「選挙前からいろいろな話が出ていましたが、新たな話がひとつ。（トランプさんの）娘のイバンカさんはファッションブランドを展開していますが、先日アメリカの大手百貨店ノードストロームが彼女のブランドの販売停止を決定したんです。すると、すぐにトランプ大統領がそれに噛み付き、Twitterでノードストロームを名指しで批判。そして、その翌日には大統領顧問のコンウェーさんもテレビの報道番組のインタビュー中にイバンカさんの商品を宣伝までする始末という……」この情報には中西もちょっとあきれ顔でしたが、そこにはこんなオチも。「後でメディアがチェックしたところ、どうもトランプさんがノードストロームを批判するツイートを行った時間帯は大統領へのブリーフィング（報告）が行われている最中だったかもしれないんです」と仲野さん言います。
大統領就任後も何かと話題が絶えないトランプさん。またまた新たな火花の種が蒔かれてしまったようですが、仲野さん曰く、利益相反含め今トランプ大統領は倫理的な問題から多くの訴訟を起こされているそうです。「もしかすると、トランプ政権にとっては後々訴訟とかによって大きな問題に直面する可能性がでてくるかもしれないですね」と、トランプ政権について警鐘をならしていました。

【番組概要】
番組名：「クロノス」
放送日時：毎週月〜金曜6：00〜9：00
パーソナリティ：中西哲生（月〜木）、速水健朗（金）、高橋万里恵
番組Webサイト：http://www.jfn.co.jp/ch/


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