個人情報保護法の全面施行を踏まえ金融庁からの要請を受け、各地方銀行が内部調査を行ったところ、各行で個人情報の紛失が明らかになった。

  福岡銀行<<8326>>は1日、内部調査により同行が管理する顧客の個人情報1万5013件が紛失していることが判明したと発表。紛失した主な情報は、氏名、口座番号、取引明細、取引金額、取引日など。

  みちのく銀行<<8350>>も同様に、3万9201件の顧客情報の紛失を発表。紛失した主な情報は、氏名、住所、生年月日、口座番号、電話番号、預貸金残高など。

  第四銀行<<8324>>は1万3257件で、氏名・口座番号・預貸金残高などを記録したマイクロフィルムなどの記録媒体が紛失していた。

  泉州銀行<<8372>>は、約3万3000件の氏名・口座番号・預貸金残高が紛失していたことを明らかにした。

  いずれも外部持ち出しの形跡は確認されず、外部からの問い合わせや不正使用の連絡もないとしており、内部で誤って廃棄したものと考えられ、漏えいの可能性は極めて低いとしている。 【了】