しゃぶしゃぶの鍋には、なぜ煙突があるの?
鍋料理が美味しい季節です。現代は本当にいろいろな種類がありますよね。もつ鍋、キムチ鍋、トマト鍋、カレー鍋、豆乳鍋……。でもやっぱり、肉をがっつり食べたい!というときは、すき焼きかしゃぶしゃぶですよね。今回は「しゃぶしゃぶ」という言葉と、あの不思議な鍋の形の歴史に迫ってみました。

この時期に食べたいものといえば鍋。
なかでもボリューム満点の「しゃぶしゃぶ」は、お肉もたっぷり食べられて美味しいですよね。
しゃぶしゃぶといえば、あの独特な形の鍋を思い出しますが、真ん中の煙突のような突起が、なぜあるのか不思議に思いませんか?
しゃぶしゃぶの起源はモンゴル。
冬の厳しいモンゴルで、凍ってしまった羊肉を薄くそぎ落とし、お湯に溶かして食べたのが始まりと言われています。
そしてそれが中国・北京に伝わり、シュワンヤンロウという名物料理になったのです。
シュワンヤンロウで使う鍋は「火鍋子(ホーコーズ)」と呼ばれる、現在しゃぶしゃぶにも使われているあの鍋。
ガスコンロなどない時代、真ん中の煙突に炭を入れて鍋を暖めていたのだそうです。
排気口の役割をしていたんですね。
シュワンヤンロウが日本にやってきたのは終戦後のこと。
吉田璋也という民藝運動家が、北京で食べたこの鍋料理のレシピを持ち帰りました。
シュワンヤンロウは羊肉でしたが、日本人の口に合うように牛肉にアレンジ。
タレも和風にし、「牛肉の水だき」として売り出したのです。
名前を変えたのは大阪の「スエヒロ」の店主。
あるとき、従業員がタライの中でおしぼりをしゃぶしゃぶ洗っていると、その音が、お湯にお肉をくぐらせる音と大変良く似ていました。
そこで「牛肉の水だき」を「肉のしゃぶしゃぶ」と命名。
この呼びやすい名前に、しゃぶしゃぶは全国へと広がっていきました。
「しゃぶしゃぶ」はスエヒロが付けた名前ですが、「どこのお店でもこの名前が使えるように」と、店主が「しゃぶしゃぶ」ではなく「肉のしゃぶしゃぶ」という言葉で商標登録したそうです。
このおかげで、私たちの生活に「しゃぶしゃぶ」が浸透したんですね。
先人たちのおかげで食べることのできる美味しい料理。
歴史に思いを馳せながら、今日はしゃぶしゃぶでも、いかがですか?
文/岡本清香
TOKYO FM「シンクロのシティ」にて毎週月〜木曜にお送りしているコーナー「トウキョウハナコマチ」。江戸から現代まで、東京の土地の歴史にまつわる数々のエピソードをご紹介しています。今回の読み物は、12月8日放送「しゃぶしゃぶ鍋にはなぜ煙突があるの?」よりお届けしました。
<番組概要>
番組名:「シンクロのシティ」
放送日時 :毎週月〜木曜15:00〜16:50
パーソナリティ:堀内貴之、MIO
番組Webサイト:http://www.tfm.co.jp/city/
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この記事の放送回を『radikoタイムフリー』で聴くことができます(1週間限定)。
(スマートフォンは「radiko」アプリ(無料)が必要です。⇒詳しくはコチラ http://www.tfm.co.jp/timefree_pr/)
■番組聴取は【コチラから http://radiko.jp/share/?sid=FMT&t=20161208150000】(無料)
聴取期限 2016年12月15日 AM 4:59 まで
※放送エリア外の方は、プレミアム会員の登録でご利用頂けます。
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しゃぶしゃぶの鍋には、なぜ煙突があるの?
この時期に食べたいものといえば鍋。
なかでもボリューム満点の「しゃぶしゃぶ」は、お肉もたっぷり食べられて美味しいですよね。
しゃぶしゃぶといえば、あの独特な形の鍋を思い出しますが、真ん中の煙突のような突起が、なぜあるのか不思議に思いませんか?
冬の厳しいモンゴルで、凍ってしまった羊肉を薄くそぎ落とし、お湯に溶かして食べたのが始まりと言われています。
そしてそれが中国・北京に伝わり、シュワンヤンロウという名物料理になったのです。
シュワンヤンロウで使う鍋は「火鍋子(ホーコーズ)」と呼ばれる、現在しゃぶしゃぶにも使われているあの鍋。
ガスコンロなどない時代、真ん中の煙突に炭を入れて鍋を暖めていたのだそうです。
排気口の役割をしていたんですね。
シュワンヤンロウが日本にやってきたのは終戦後のこと。
吉田璋也という民藝運動家が、北京で食べたこの鍋料理のレシピを持ち帰りました。
シュワンヤンロウは羊肉でしたが、日本人の口に合うように牛肉にアレンジ。
タレも和風にし、「牛肉の水だき」として売り出したのです。
名前を変えたのは大阪の「スエヒロ」の店主。
あるとき、従業員がタライの中でおしぼりをしゃぶしゃぶ洗っていると、その音が、お湯にお肉をくぐらせる音と大変良く似ていました。
そこで「牛肉の水だき」を「肉のしゃぶしゃぶ」と命名。
この呼びやすい名前に、しゃぶしゃぶは全国へと広がっていきました。
「しゃぶしゃぶ」はスエヒロが付けた名前ですが、「どこのお店でもこの名前が使えるように」と、店主が「しゃぶしゃぶ」ではなく「肉のしゃぶしゃぶ」という言葉で商標登録したそうです。
このおかげで、私たちの生活に「しゃぶしゃぶ」が浸透したんですね。
先人たちのおかげで食べることのできる美味しい料理。
歴史に思いを馳せながら、今日はしゃぶしゃぶでも、いかがですか?
文/岡本清香
TOKYO FM「シンクロのシティ」にて毎週月〜木曜にお送りしているコーナー「トウキョウハナコマチ」。江戸から現代まで、東京の土地の歴史にまつわる数々のエピソードをご紹介しています。今回の読み物は、12月8日放送「しゃぶしゃぶ鍋にはなぜ煙突があるの?」よりお届けしました。
<番組概要>
番組名:「シンクロのシティ」
放送日時 :毎週月〜木曜15:00〜16:50
パーソナリティ:堀内貴之、MIO
番組Webサイト:http://www.tfm.co.jp/city/
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