ユヴェントスFWモイーズ・ケーンが22日、チャンピオンズリーグ（CL）・グループステージ第5節のセビージャ戦でデビューを飾った。

西暦2000年生まれの16歳ケーンは、19日のセリエA第13節ペスカーラ戦で84分から途中出場。ヨーロッパの主要4リーグで初となる2000年生まれ選手のデビューを飾って話題を呼んだ。

そのケーンが欧州最高峰の舞台にも登場した。それも、勝負が決まった試合での武者修行ではない。ユーヴェにとってグループステージ突破が懸かる大事な一戦の、しかも1-1というタイスコアで起用されたのだ。パウロ・ディバラとゴンサロ・イグアインの2枚看板を負傷で欠いていたとはいえ、ケーンに対するマッシミリアーノ・アッレグリ監督の期待の大きさがうかがえる。


するとその直後、ユーヴェはクロスの跳ね返りをレオナルド・ボヌッチが豪快に叩き込んで勝ち越し。さらにマリオ・マンジュキッチがアディショナルタイムにダメ押し弾を挙げ、3-1と勝利した。

ユーヴェはこの白星で決勝トーナメント進出を決め、さらに勝ち点11でセビージャを上回り、グループ首位に浮上した。イタリア王者に幸運をもたらしたとも言えるケーン。アッレグリ監督は試合後、さらなる成長に期待を寄せた。クラブの公式サイトがコメントを伝えている。

「ディバラと（マルコ・）ピアツァの復帰を待ちつつ、ケーンは今後も我々と一緒だ。彼は成長しており、クオリティーを発揮するようになっている」