世界向けイベントの会場では撮影小物も展示! アニメのイメージそのままのアイテムも!

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 アニメ版も世界中で支持を得ている士郎正宗の人気SFコミック「攻殻機動隊」をハリウッドで実写化した映画『ゴースト・イン・ザ・シェル(原題)』エクスクルーシブイベントが13日に都内で行われ、14年ぶりに来日したスカーレット・ヨハンソン、ビートたけし、ルパート・サンダーズ監督が登場、また、アニメ版のイメージを随所に取り入れた予告編も世界向けに初公開された。

 科学技術が飛躍的に発展した近未来を舞台に、テロリズムなどの犯罪を事前に察知して被害を防ぐ政府直属の公安警察組織・公安9課(通称・攻殻機動隊)の活躍を描く本作。少佐役になるとされていたスカーレットは公安9課を率いるヒロイン・草薙素子役、たけしは公安9課の創設者にして課長の荒巻大輔役で親子のような役柄を演じている。

 「昔はアニメをバカにしていた」と切り出したたけしは、「AIの技術が突出した今の時代に、あの時代(原作が出た1989年)のSFが違和感なく作れて、ちょうど(タイミングがあって)荒巻をやらせていただけたことが非常に嬉しい」と笑うと、スタッフと相談して作り上げたヴィジュアルについても「納得できる」と満足気な表情を見せた。

 また、「英語ができない」「セリフが覚えられない」と難癖をつけることで、日本語の演技でOKになり、撮影ではカンペまで使ったことを暴露。なかでも、スカーレットがカンペを持ってくれたことには「記念写真を撮りたいくらい感動した」と明かし、会場の笑いを誘った。そして、常に第一線で活躍を続けるスカーレットと同じ舞台に立ち、プロ意識を痛感したというたけしは、「アメリカで主役をはるのはこういうことかと思った。一緒の画面に映ったことが非常に光栄」と感激の言葉を口にした。

 一方のスカーレットも「これだけ偉大な方とご一緒できて光栄です。撮影中は一歩下がって観察していました」と笑みをこぼしながら謙虚な姿勢を見せる。さらに、オファーを受け、脚本とアニメを確認したときに、「恐ろしい。こんな哲学的な作品をどうやって映像化するのか、自分がどう貢献できるかわからなかったけど、魅力を感じた」ことも打ち明けつつ、アンドロイド役を「独特の体験」と述懐。加えて、この物語をリードし、自己発見をする素子役に魅力と自身とのつながりを感じたというスカーレットは、「皆さんにも自身と素子とのつながりを感じてほしい」とアピールした。(取材/錦怜那)

映画『ゴースト・イン・ザ・シェル(原題)』は2017年公開