写真提供:マイナビニュース

写真拡大

ADLINK Technologyは、PXI検査システムのスタートアップ・ユーザー向けのエントリレベルのPXIプラットフォーム「PXI-3930」およびPXI Express(PXIe)プラットフォーム「PXES-2301/PXIe-3935」の3製品を発表した。

PXES-2301は、最大8GB/sのシステム帯域幅に対応したオールハイブリッドの6スロット・コンパクトPXIeシャーシで、独自のChassisWatchスマート・システム監視制御ユーティリティにより、シャーシの電力および温度を監視することでファンの適切な調整が可能であり、ユーザー設定の限度に達した場合にアラームをトリガして、メンテナンスの費用と労力を削減することができる。

また、どの周辺スロットにもCompactPCI、PXI、CompactPCI Express、PXI Expressモジュールをインストールできるので、広範なアプリケーションに柔軟に対応することが可能。重量は5.85kgで、キャリアハンドル、ゴム製フットの採用による携帯性の向上も図られている。

一方のPXIe-3935およびPXI-3930は、Intel Celeron 2000E 2.2GHzプロセッサを採用した組み込みコントローラで、同等製品の8倍の8GB/sおよび132MB/sの最大システム・スループットをそれぞれ提供する。また、2台の4K UHDモニタを接続して同時に表示できる2つのディスプレイポート・コネクタ(PXIe-3935でのみ可能)や高速周辺機器用デュアルUSB 3.0接続、LXI機器接続用デュアルGbEポート、ハイブリッドPXIベース検査システム制御用内蔵GPIB接続といったインタフェースも提供している。

さらに、着脱が容易なバッテリやアップグレード可能なストレージ、SO DIMMモジュールを採用しているため、メンテナンスの手間を削減できるほか、バックアップBIOSも備えており、メインBIOSがクラッシュしても復元を容易に行うことが可能だという。

(小林行雄)