「LIFE!」#11 次世代2人の「オモえもん」と50代現役の「ノープライダーZ」

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NHK総合『LIFE!〜人生に捧げるコント〜』(NHK総合 毎週木曜22:25〜)。第11回(7月14日放送)のコントは「オモえもん」「ノープライダーZ」「ムロ待ち」と今シーズンの新キャラを揃えた3本。さらに新企画「直樹のコントに捧げる社会科見学」がスタートした。


部長クラスでも心持ちは幼いまま


田中:コントで部長さんの役をやらせてもらうことが多いんですけど……
塚地:サラリーマン役とかね。
内村:もう、何十回部長やってるか!
田中:そうですよね!
内村:経験ゼロですから。

トークコーナーで部長の経験が無いことを嘆く3人。「直樹のコントに捧げる社会科見学」は、田中が未経験の仕事を見学してコントの役作りに活かす企画。第1回の見学先は「部長」。部長のイメージに「偉い」「年上」と答えていた田中、密着する部長が同学年(1971年生まれ)と知り軽くショックを受ける。年上じゃない。

ちなみに塚地武雅は1971年11月生まれの44歳。内村光良は1964年7月生まれの52歳。
この3人、もう年齢的にも部長を演じていい歳なのだ。

この「高齢化」について、ウッチャン自身が語っている言葉がある。
内村光良のいとこであり、『LIFE!』等の放送作家である内村宏幸による著書『ひねり出す力 “たぶん”役立つサラリーマンLIFE! 術』の巻末に、宏幸&光良の「スペシャルいとこ対談」が収録されている。その中で内村光良は「50代にはなったけど、精神状態、心持ちは幼いまま変わらないんだよね」と言う。


光良:心持ちが変わらないのは、やってることが変わってないからで。「マモー」も「宇宙人総理」も顔に塗りたくって全く同じだし(笑)サラリーマンなら部長クラスの歳なのに、心持ちはあの頃のまんま。
宏幸:でも、最近は、かわいそうなオッサンキャラが多いよね。
光良:星野源くんがやってるような役を、昔は俺がやってたんだけど(笑)
宏幸:さすがに高校生とか大学生の役にはもう参加できないでしょ。だから、そこに間違えてやってきたオッサン。
光良:アハハハハハ!悲しい役しかない!(笑)鏡の前にハゲヅラしか置いてないんだもん(笑)それを田中と持ち回りで(笑)

確かに「オモえもん」で小学生のタカシをウッチャンがやるのはちょっとつらい。年齢的に部長役やハゲヅラが似合う役になる。それでも現役感バリバリなのが「ノープライダーZ」だ。このコントでは部長役のウッチャンがプライドを失ったヒーローに変身し、部下に罪をなすりつけて「アモーレ!」と飛び上がって喜ぶ。まさに「部長クラスの歳なのに、心持ちはあの頃のまんま」!

さらに他の箇所では「最近、ムロツヨシ君、星野源君がスターになってきて、あの二人だけでもコントが成立するようになってる(光良)」とも語っている。この第11回は、『LIFE!』の次世代を担う2人による「オモえもん」と、50代でも現役バリバリのウッチャンによる「ノープライダーZ」が肩を並べた回だったのだ。

今日の名言


第11回の『今日の名言』は、「ムロ待ち」の黄金原さん(シソンヌじろう)からこの一言。

「旬と瑛太と浩文と孝之と孝太郎、五人が溺れていたら誰を助けるんですか!?」

ムロツヨシがプライベートで仲良くしている、過去の共演者たちを一気に並べる黄金原さん。溺れているのは小栗旬(TBS『ウロボロス』)、瑛太(映画『サマータイムマシン・ブルース』)、新井浩文(映画『明烏 あけがらす』)、山田孝之(テレ東『勇者ヨシヒコ』シリーズ)、小泉孝太郎(映画『交渉人 真下正義』等)の5人。さすがムロマニア黄金原さん、ちゃんと出演作を追ってます。

5人のうち誰を助けるか問い詰められ「友達にランキングをつけていないので……」と戸惑うムロ。さらに黄金原さんは「プラス、お世話になっている福田監督と本広監督……」と計7人を溺れさせる。すごい状況。「オモえもん」のゴリ山田&ムネ夫、「ムロ待ち」の黄金原さんと、今シーズンはシソンヌの活躍も嬉しい。

今夜7月28日(木)放送の『LIFE!』第12回では、今シーズン初めて彦助・彦美が登場!「LIFE!アニメ化プロジェクト」のなかでアニメ化もされる2人。夏だ!飛び出せLIFEには内村&石橋のアフレコ風景の動画があり、ノーメイクであのしゃべりをする彦助・彦美が観れます。

(井上マサキ)