松本潤のダジャレダサすぎ「99.9-刑事専門弁護士-」2話

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「いただきマングース」、「いただきマンドリル!」
「出た、何それ?」榮倉奈々もどん引き。松本潤のダジャレが止まらない「99.9-刑事専門弁護士-」2話。


圧力で押しつぶされた真実を探せ2話


今回の事件は、居酒屋に居合わせた木内(岡山天音)と山下一貴(風間俊介)が口論の末に、木内に殺されそうになった山下が、ナイフを奪って木内を刺してしまった殺人事件。依頼人である山下の正当防衛を立証するのが深山(松本潤)のお仕事だ。
ところが…
「この事件、どんな形でもいいから一刻も早く収束するように計らってくれ」
佐田篤弘(香川照之)が担当する大口顧客、朝霧コーポレーション会長の孫が木内だったことで大きな力が働く。表向きに見えない「圧力」によって押しつぶされた事実を探すのが今回のお仕事。

松潤が額から流血…深山のマイペースな仕事ぶり


山下の接見中、生い立ちから事細かく聴こうとする深山を、一旦廊下に呼び出して説教する佐田。ついでにドンと鈍い音がする。

展開を見てない人からすれば、まるで暴行をうけたかのように思える。でも深山は頷いて自らドアに頭をぶつけた。えぇー!怖い。

「本人の主張や目撃者の証言には食い違いがみられることも多いです。このように傷は自分でつけられる」
だからもっと慎重に聴取すべき、と主張するはずが、額から流れる血をみて倒れてしまう……。大胆な行動に出たわりには繊細すぎる。
佐田から「これ以上調べるな」と再三注意を受けるものの、自分のペースを崩さない深山。
「僕には、僕のやり方しかできません」

お金がないのに同僚の弁護士、立花彩乃(榮倉奈々)と共に静岡に行って聞き込み調査。立花が「正当防衛に必要?」と問いただすほど周りの方が大変だ……。でも、帰りたいオーラを出しまくっているパラリーガルたちもこの一言で折れた。
「事実を知るために何が必要?」

大きな瞳でじっとみつめる松潤がかわいい


スーツ姿はスマートなのに、リュックを背負って口から飴を半分出しながら舐める姿は少年のよう。
聞き込みを重ねるうちに、事件に関連する証言が出ると、瞬きもせずに相手の顔をじっとみつめる。好奇心あふれるチワワのような目をする。

いまいち感情の起伏がつかめないけれど、時々見せるしたり顔がかわいい。
朝霧会長から圧力をかけられ、調査をやめろと命令する佐田に、
「もしかしてとんでもない圧力がかかってるとか?」
「朝霧インターナショナルの会長のお孫さんが木内さんなんですってね」
事実をつかんだ深山がニヤリ。右の眉があがって左の口角がクイッとあがるのに対して、眉間のシワが深くなり眉毛が八の字に下がる佐田。

煮詰まっても「視点を変えてみる」と、頭を切り替えられるところもカッコいい。「うあぁ」と頭を抱えたりしない。子どもっぽいのに、実はスマートだ。

ホームレスのたまり場に2日間泊まり込んで目撃者を待ちつつ、「深山のまるごとロールキャベツ〜レモン塩添え〜」を作りながら事件を整理していく。時間と手間とかけて集めた事実から、誰よりも早く真の犯人をつきとめた。もはや弁護士というよりも『名探偵コナン』のよう。
圧力の影には金の存在。事件の事実をつきとめてこのダジャレ。
「お金はおっかね〜」
ギャグだけがオヤジくさい……。

「うしろにパスを出しても誰かがボール前にすすめていくんだ」
今回も出た、斑目所長(岸部一徳)の名言。
しかし、深山はなぜこんなに時間と手間がかかる手法をとってまで事実にこだわるのか。「事実は一つ」というところに面白さがあるとはいえ、このこだわりようは尋常じゃない。深山の過去が気になる。

佐田から何を言われても自分を貫き、被害者女性の家族に会っても、犯人が悪態をついても正義を振りかざすでもなく、飄々としている深山。
唯一、声を荒げたのは2話の冒頭。ローストビーフに脂身が多かったところ。
「ウシに失礼でしょー!」って、怒るところはそこか、そこなのか……。
(柚月裕実)