2月14日は、言うまでもなく「バレンタインデー」。自分の好意(恋愛感情)をチョコレートに託し伝える日でありますが、昨今では感謝の意を伝える意味合いが強くなっている気もします。

話は変わって、3月9日。この日は、「サン(3)キュー(9)」の語呂合せで「ありがとう記念日」と決まったようです。制定したのは、涙を流す活動「涙活」でおなじみ全米感涙協会。

感謝の気持ちを"飴ちゃん"に託す「ありがとう記念日」


「ありがとう記念日」誕生の背景には、昨年7月に設置された「天国ポスト」があります。コネタでも紹介していますが、「もう会えなくなった人(亡くなった人)に、思いを書くと届けてくれる」がこのポストのコンセプト。
「天国ポストには1000通を超えるはがきが届いています。その中でも多かったのは、『ありがとう』というメッセージでした。『ありがとう』と伝えたい人が生きているならば、やはり感謝は伝えていただきたい。その機会を広めたいと考え、記念日として制定いたしました」(「涙活」プロデューサー・寺井広樹氏)

バレンタインではチョコレートで気持ちを伝えますが、「ありがとう記念日」では飴を渡して感謝を伝えるそう。
「特に関西では飴の携帯率が高く、"飴ちゃん"と親しまれています。飴はコミュニケーションのツールとして最適です」(寺井氏)

温泉で足湯に浸かりながら「涙活」


3月9日「ありがとう記念日」に先駆け、「天然温泉 満天の湯」(神奈川県横浜市)にて「露天風呂で『ありがとう』を叫ぶ」なる涙活イベントが開催されています。ここに、私もお邪魔してきました!

プログラムは基本的に、いつもの涙活イベントと同様。ただ、シチュエーションが変わるだけでこうまで雰囲気が変わるかと……。泣かせる落語「泣語(なくご)」が行われたのはサウナ内だったし、


涙を誘う"感涙動画"鑑賞や、泣ける絵本の読み聞かせは足湯に浸かりながらでした。



しかも、この日はスペシャルゲストが登場! お風呂屋さんで働くアイドル「OFR48(おふろフォーティーエイト)」キャプテンのるんるんが現れ、本の読み聞かせを行ってくれたのです。もちろん、足湯に浸かりながらでした。



女手ひとつで育ててくれた母に、号泣しながら「ありがとう」


いよいよ、この日のメインイベント。皆さん、今日は各々で"感謝の手紙"を持参しています。想いを伝えたい人へのメッセージが書かれた手紙を参加者自身が読み、気分を昂ぶらせたまま「ありがとうー!」と露天風呂で叫ぶ……というプログラムが実施されます。



当日は親子や夫婦による参加者が数多かったですが、中でも静岡から駆けつけた母子のやり取りはひときわ感動的でした。息子さん(20代男性)が女手ひとつ育ててくれたお母さんへ感謝の手紙を読み、その手紙を飴とともにギフト。受け取る子も親も号泣し、参加者の多くはもらい泣き……という光景が繰り広げられたのです。

なるほど。イベントに参加し、「ありがとう記念日」の意義がよくわかった気がします。
「面と向かって伝えるのは恥ずかしいし、ちょっと勇気がいるけど、『ありがとう』を大声で叫ぶと不思議と恥ずかしさが消えて素直に伝えることができました」(この日のイベント参加者による感想)

ゆくゆくは「飴風呂」も展開したい


ちなみに今回会場として使用された「天然温泉 満天の湯」は、全米感涙協会が「ありが湯(とう)」と名付け3月9日まで認定していくそうです。
「昨年、満天の湯さんにて涙活イベントを開催いたしました。開放的な露天風呂でお湯に浸かりながら感涙動画や人情噺を鑑賞していると、汗と涙が流れてスッキリし、より自然と感謝の気持ちが湧いてくるんです」(寺井氏)

3月9日に「ありが湯」へ行けば、ハートの形をした檜に「ありがとう」のメッセージを書き、湯に浮かべながら温泉を堪能できるのだそう。



「次回の開催である3月8日には、テルマー湯にて同様のイベントを行います。また思いを託す飴にかけ、ゆくゆくはチョコ風呂ならぬ"飴風呂"も展開していきたいと考えております」(寺井氏)

飴風呂! 「アメブロ」じゃないですよ? でも、肌がベッタベタしそうだなぁ……。しかし同時に、汗と涙が流れてハートはスッキリしています。
(寺西ジャジューカ)