東京都内には、ネコカフェやウサギカフェなど、動物に触れることができる場所がたくさんある。そんな中で意外と知られていないのが、町田市にある「町田リス園」だ。約200匹のタイワンリスが放し飼いになっており、直接えさやりもできる。キュートなリスたちに癒されに行ってきた。

リスの歯はコンクリートも砕くらしい



町田駅からバスに乗車して約20分、「薬師池」で下車すると目の前に「まちだリス園」という看板が見える。入口には「リスはともだち」とキャッチコピーが。開園27周年で、エンターテイメント施設としては歴史もある場所だ。


「リスの放し飼い広場」に行く前に、周辺をぐるりと散策。フレミッシュジャイアントの名前が決定!「げんき(Genki)」と書かれた貼り紙があった。檻の中を覗いてみると、大きなウサギが、ぐてっとお昼寝中だった。


次はモルモットが200匹ほどいるエリアへ。一皿100円のニンジン、レタスのえさを近くに持っていくと、物欲しげ欲しげな顔で見てくる。その後ろには、マイペースに眠りこけているモルモットも。えさで釣っている自分が切なくなったので、終わったら真っ直ぐ「リス放し飼い広場」場所へ移動。



この外周200メートルの広場にリスが放し飼いされている。リスの歯の危険性を説く注意書きがあり、「コンクリートもくだいてしまうっ!」「刃物のようにするどく、かまれたら大ケガだぞっ」「人間のように毎日のびるんだ」という。いやいやこんなにかわいいのにと思いつつも、万一に備えてえさやり用の手袋をゲット。



園内で販売している1袋100円のヒマワリの種がえさである。まずは様子見として、種を置いてみる。早速食べにきた。次に本番として直接あげてみることに。


「かわいい!ヒマワリの種を無心に食べてる!」なんてのんびり構えていたら、たくさんのリスたちが集まってきた。まるでサバイバルのように右からも左からもえさを奪い合う。



もうえさはないのかと言わんばかりに、何倍もの大きさの人間に堂々と立ち向かってくる。手袋を奪われたりもする。
その他、頭隠して尻隠さずのリスがいたり、ジャニーズばりにきめポーズをするリスがいたり、「ここはリス様が一番ヒエラルキーが高いんだぞ」と言わんばかりに堂々と道を歩くリスもいる。そしてなぜかゴミ箱の中に入り込んで木の枝を溜め込むリスがいた。がさがさ動くゴミ箱に、驚く来場者続出。


中にはリスの強さに泣き出す子どももいるが、楽しむ子どもが大半だ。「町田リス園」は東京で自然の「サバイバル」ぶりを直に感じられる場所だった。入園料は大人(中学生)400円、子供(3歳以上小学生)200円。
(松岡佑季)