ザルツ南野、決勝弾演出でリオ五輪へアピール「1から結果を出していく」
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オスカル・ガルシア新監督のもとでの2戦目、南野は2試合連続の先発出場を果たし、29分には貴重な決勝ゴールをお膳立てすると、57分までプレーした。
試合後、南野は中2日での公式戦2連勝に、「連戦でタフな戦いが続くが、監督が変わって2試合勝てたというのは僕らにとってプラスですし、(先発)メンバーが変わった中で勝てたのは大きい」と手応えを語った。
29分にペナルティアーク付近から放ったシュートはGKの真正面でセーブされたものの、そのこぼれ球を、ゴール前に詰めていたステファン・ライナーが決めて決勝ゴールにつなげた。「イメージを持って入りましたし、(シュートを)打ったら、何か起こるということが改めて分かったし、良かった」と、自らのシュートから生まれた決勝点を喜んだ。
この日は、サイドではなくトップ下でプレー。「僕がサイドにいる時、真ん中の人にはダイナミックに動いてほしいと感じていたし、僕がきょうそこ(真ん中)に入ったので、やってあげたらチームにとってプラスになるかなと思って試合に入ったし、意識していた」。
その言葉通り、広い範囲を走り回るダイナミックな動きで攻撃を活性化すると、「きょうのポジションはやりやすかったです。個人的にもそこが1番ベストかなと思う。真ん中から動けたら味方の目にも入りやすいし、ボールに前で触る回数も多いし、シュートも打てたので」と、上々の自己評価だった。
日本の優勝で幕を閉じたAFC U−23選手権では、決勝進出を決めてリオデジャネイロ・オリンピックの出場権を確定させた後に、クラブからの要請で決勝を前にチームを離れた。あと半年後に開幕するリオ五輪については、「まだあんまり具体的に浮かんでくるものはない」と、イメージは膨らんでいない様子。
だが「まず、ここで結果を出すことが(オリンピック代表に)選ばれる条件ですし、そのために自分としてはもう一度このチームで地に足をつけて、1から結果を出していこうと思っています」と、オリンピック出場権獲得に浮かれることなく、ザルツブルクでの活躍を強く誓っていた。
南野は前半終了間際に接触プレーで左ひざを打撲した。ベンチに下がった後は、患部の応急処置を受けていたが「全然大丈夫」と、大事には至らなかったようで一安心。再び中2日で迎える13日のオーストリア・ブンデスリーガ第22節、SVリートとのアウェー戦で、3試合連続先発と後半戦初ゴールに期待がかかる。