中国各地が大寒波に見舞われている。日本の寒波、中国で大規模に発生した寒気の一部が日本に流れ込んでいる現象だ。中国中南部の浙江省杭州市も25日の最低気温は摂氏氷点下9.3度にまで下がり、市内では凍った水による「凍爆」現象で、水道メーター2500個以上が破壊された。銭江晩報が伝えた。(イメージ写真提供:123RF)

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 中国各地が大寒波に見舞われている。日本の寒波、中国で大規模に発生した寒気の一部が日本に流れ込んでいる現象だ。中国中南部の浙江省杭州市も25日の最低気温は摂氏氷点下9.3度にまで下がり、市内では凍った水による「凍爆」現象で、水道メーター2500個以上が破壊された。銭江晩報が伝えた。

 杭州市で水道事業を運営する杭州水務集団によると、24日午前0時から同日午後4時までに、水道関連施設の破壊や不具合を伝える電話が計3775件、寄せられた。多くは水道メーターの「凍爆」で、2553個の交換を行った。

 修理担当者によると、マンションで水道メーターが「凍爆」するケースが多かった。集合住宅の場合、水道管の内部の水が凍ったことによる断水も目立った。水道メーターについては、建物の北側に設置されていることも、温度がさらに下がることにつながった。しかも「水道メーターを格納する箱の扉が壊れており、温度低下防止策も取っていない」など、住人の無関心が「凍爆」多発の一因という。

 その他、水道管の破裂なども多数発生した。同市消防によると、市内7カ所の消防隊が、消防車を「給水車」として出動させた。出動回数は延べ50回で、約1万世帯に給水を行ったという。

 中国における寒波は、ほぼ全国を覆うなど、記録的な規模だ。内モンゴル自治区北部のエルグナ地区では22日未明、最低気温氷点下49.1度を記録した。

 また、中国南部の広西チワン族自治区の南寧市街地では、観測が始まって以来の降雪があった。一部の公園では雪が降り積もった部分を「観賞用」にするため立ち入り禁止とした。

 香港では24日、過去59年間で最も低い摂氏3度の気温を記録した。山間部では気温が氷点下になり、多くの住民が「雪を見よう」と訪れたが、閉じ込められたり道路が凍結して移動できなくなるで、帰ってこれなくなる例が続出した。これまでに救助された人のうち40人以上が病院で治療を受けたという。(編集担当:如月隼人)(イメージ写真提供:123RF)