PS4の第七番目のコアが封印解除。秘められた力でパワーアップする可能性あり
PS4のCPUが持つ8つのコアのうち封印されていた第七のコアが解放され、よりパワフルになる可能性があることが明らかになりました。少なくとも今後リリースされるゲームについては、処理能力のアップが見込めそうです。
第七のコアの封印解除が判明したのは、Beyond3Dフォーラムでの「最新のSDKで第七のコアが解放された」という投稿がきっかけ。その根拠として挙げられたのがFMOD(オーディオライブラリ)の更新履歴にあった「LowLevel API - PS4 - Added FMOD_THREAD_CORE6 to allow access to the newly unlocked 7th core」という文字列です。
これを元にEurogamerが信頼筋に問い合わせたところ、実際に第七のコアはデベロッパーに向けて解放されていたとのこと。PS4のAMD Jaguarは8コアを持つCPUですが、今までゲーム開発者が利用できたのは6コアだけ。ようやく追加の7番目が解禁となったわけです。
封印されてきた第七番目の解放というフレーズには、心の中の小宇宙を燃え上がらせるロマンがあります。が、すでに今年の2月、ほぼ同じことをマイクロソフトがXbox Oneについてアップデート済み。同機のCPUも8コアあり、やはり封印されていた第七番目を解放しています。Xbox OneはPS4にスペック的に水を開けられており、実際に『Call of Duty: Black Ops 3』ほかで解像度やフレームレートで差が付いていました。そこで差を縮めようと封印解除をしたものの、再び帳消しになった格好です。
封印解除によるパワーアップは、いくつかの制限あり。一つは既存のゲームにおいては無条件に追加パワーを利用できるわけではなく、バッチを当てる必要があること。第二に、実際にどれだけの割合で利用できるのかも不明です。Xbox Oneの第七コアもOSからの要求がかなりの部分を占め、ボイスコマンドがコアの50%の時間を使っているとの報告がありました。
PS4はCPUよりもGPU(画像処理エンジン)の役割が大きなアーキテクチャのため、影響はさらに限定的と思われます。とはいえ、PS4用GTA5でフレームレートが落ちていた箇所がパッチで劇的に改善されたのはコア解放の前触れだったとの見方もあり、やはり快適なプレイには貢献しそうです。プレイヤー諸兄も自らのセブンセンシズ(第七感)を開発しつつ、第七コアを活かした新作ゲームの登場を待ちましょう。