なぜケースを閉じても見える? スマホを3倍便利で面白くする不思議なHTCのドットビューケースがスゴい
しかし、最近、スマホメーカーの専用ケースが、驚くほどの進化をしているのだ。
●フリップケースの弱点は画面が見えないこと
「フリップケース」は、画面を守ってくれるため、スマホを無造作にバッグなどへ入れても傷が付きにくい。
しかし、フリップを開かないとディスプレイが見えないなど、せっかくの通知内容がわからないという欠点もあった。
「いま何時かな」
「メール来ているかな」
といった確認だけしたいのに、いちいちフリップを開くのは面倒この上ない。
そこで、スマホメーカーの専用ケースでは、フリップの一部に小窓を付けるなど独自の工夫をしてきた。
こうした小窓からメールや電話の着信通知を表示できるようにしたのだ。
たしかに、通知は見えるが、この方法では、
・小窓の部分だけ弱くなる
・小窓なので情報がすくない
など、中途半端さも、否めない。
そこで登場したのが、なんと「開かなくても」通知や時間のわかる画期的なフリップケースだ。
●ドットビューにより多彩な通知が可能
そのケースを出しているのは、台湾の大手スマホメーカー「HTC」だ。
ケースは「HTC Dot View Case」といい、日本では
・HTC J Butterfly HTL23（au）
・HTC Desire EYE（SIMフリー）
・HTC Desire 626（SIMフリー）
の3モデル用に投入されている。
最大の特徴は、表面に開いた無数の小さな穴だ。
ここに秘密がある。
この「小穴」は、一見しても目立たない。
しかし、ディスプレイの光を透過するのだ。
フリップが閉じられた状態で、スマホのディスプレイを表示すると、なんと、ケースの「小穴」を透過して、メッセージが表示されるという仕組みだ。
なんとも不思議だが、フリップを閉じているのに、実際は、スマホ画面の表示が、ドット絵で浮かび上がるのだ。
●表示できる内容、デザインも多彩で、飽きない
しかも、表示できる内容は時間だけではない。
・電話
・メール
・留守電通知
・メッセージ
・フェイスブックなどのSNS通知
・天気
・気温
など、多岐にわたる。
さらに、通話履歴から3件を表示し、折り返し通話も可能となっているなど、とても便利なケースなのだ。
通知してくれる項目が多い「HTC Dot View Case」
また、時計や気温表示のときにテーマとして、背景の絵も選択できる。
あらかじめ用意されているもののほかに、記念日テーマや、ライブテーマとして動くアニメまで用意されている。
さらには、テーマ画像を自作することも可能で、写真や、オリジナルで絵や文字を描くこともできる。
ちなみに、最新モデルの「HTC Desire EYE」用「HTC Dot View Case」は、フリップを閉じている状態でもディスプレイを2回「とんとん」と叩くことで、時間や天気、通知の確認ができてしまう。
スマホをテーブルの上に置いてある状態で、わざわざ持ち上げる必要すらないのだ。
布施 繁樹
