【V系】DEZERT・キラ脱退公演 赤坂BLITZライブレポ
9月27日赤坂BLITZにて行われた「DEZERT ONEMAN TOUR 2015 【4時20分の解体実験】-前編- 」ファイナル、そしてキラ(G)の脱退公演でもあるライブのレポートします。
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9月27日「DEZERT ONEMAN TOUR 2015 【4時20分の解体実験】-前編- 」ファイナル公演が、赤坂BLITZにて行われた。
最近の彼らといえば、全国ワンマンツアーや夏のイベントでも相変わらず好き勝手に(しているように見える)、フロアに降りたり水をまいたり暴れまわっていた。
“変わらない”ように見えてもライブ会場は徐々に大きくなり、夏の大規模ヴィジュアル系イベント「渋谷が大変」はshibuyaDUO、8月と9月に行われたCOMMUNEに至ってはなんばHatchや新木場STUDIO COASTのような、色んな意味で”大きな舞台”でも”ふだんどおり”の姿でやりきっていた。
逆にいえば、大きな舞台でもふだんどおりでいる事自体が、ひとつの大きな変化だということも。
あくまで私見だがこのワンマンライブが行われた赤坂BLITZという会場は、テレビ局が運営していることもあって、1階はオールスタンディング会場ながら所謂「ライブハウス」感が薄く、若手バンドがさらに“上へ”の階段をあがっていくための登竜門のような印象を持っている。
地下のライブハウスで傍若無人に暴れまわっていたバンドがこうやって“変わらない”まま、上がっていく姿は目が離せなかったし、見ていてとても痛快だった。
細かいことをいえば、もちろん変わったことだってあるけれど。たとえば曲によってはテンポやキーが変わっていたり、気がついたらロゴが刺々しいものからシンプルなものになっていた。
今日はキラがDEZERTを脱退する日で、“脱退”でも“卒業”でもどういう言葉にしたって彼が「DEZERTの左側(©本人)」でなくなることには変わりがないということ、それが一番の“変化”なのだということを開演前BGMの『イエスタディ』がループする中ずっと考えていた。
前置きがすごく長くなってしまって申し訳ないのだけど、この記事はワンマンライブのレポートです。
開演予定時刻から20分以上過ぎた頃、ようやくフロアが暗くなり、青い照明がステージを染め不協和音が流れる中、メンバーが登場。そして点滅するライトの中、千秋(Vo)がお立ち台に上り、1曲目の『____』が始まった。
ステージ床やドラム台に施された鏡面のような加工がまるで実験室のよう。それが赤い照明に揺らめいて不穏な空気を醸し出し、一方で青い照明の時は光が反射して水槽のような表情をみせていた。そういった演出効果は大きな会場ならでは。
そして『擬死』『絶蘭』とジリジリと真綿で首を絞めるような曲が続き、『殺意』『sister』とヒートアップしていく。SaZが拡声器を抱え、千秋がお立ち台にのぼり手を広げ、「遊ぼうか…?遊ぼうか…?そう!これはもう…戦争だ!」と叫び『大塚ヘッドロック』へ。
いつものようにステップして回転するキラ。観客と一緒に横移動して手を叩くSaZ。
「生きてる?じゃあ…、遺書を!遺書を書こう!」という千秋の声、そしてイントロの手拍子から『「遺書。」』へ。
「ババアも…ジジイも…!若者も…!変な奴も…!ホモも…!差別する奴も…!普通のやつも!満足か?満たされてるのか?満たされなくてもいいから…とりあえず…」とDEZERTが全方位を突き放すのはある意味平等で、ある意味優しさなのかもしれないと思った。
「こんばんはDEZERTです。……休憩しまーす」と本当にステージの奥に戻っていってしまう千秋。すぐ戻ってくるのかと思えば、数分の時間が経過。なにをするわけでもない楽器隊。戸惑う観客。
そして何事もなくしれっと戻ってきた千秋がギターを抱えると、バラード曲『遭難』が披露される。薄暗いステージの中、千秋にスポットライトがあたり前回のO-EAST公演で配布された楽曲「異常な階段」をメチャクチャなギターを奏でながら彼一人の弾き語りで歌い上げる。
『MONSTER』で再びフロアにヘドバンの海が広がり、『包丁の正しい使い方〜思想編〜』ではSaZがベースを千秋に預け「やる気あんのかー!」とマイクで煽り、フロアに降りてくる。
そして「SORAさんのドラムソロ!」という千秋の呼び声からSORAがドラミングをみせると何故か不服そうな千秋。「俺が求めてるのはそんなんじゃないんだよ!」、さらにドラムを叩くSORA。それを無視して「その赤いネクタイは何?芸人みたいだよ」と一蹴。
「お待ちかねのギターソロ!」と言われて1音しか弾かないキラにたいして「それ(ライブでやったのは)二回目だから面白くないよ?」とまた一蹴。そしてフロアの中に紛れているSaZにボーカルソロをふったあげく、SaZが何かの曲を歌おうとしたら「コミックバンドじゃねえんだよ!早く帰って来い!」と切り上げる。
さらに「ちょっと集中力が切れちゃったんで、前の方の人には犠牲になってもらいます。なにごとにも犠牲はつきものです、前の方に詰めて一柵に来いよ!…なに歩いてんだよ!走れ!」と前方に人を集めたところでダイブ!今日も彼の傍若無人ぶりが遺憾なく発揮された一幕であった。
続いてラストスパートといわんばかりに『「不透明人間」』「トドメだ!バカ!」と『doze.』『「教育」』、「お前らは死ねるか!俺は死ねるぞ!」と『「秘密」』とボルテージを上げるだけ上げ切ったところで、最後に「ラストは迷いましたが、迷いましたが、迷いましたが…ラストは……この曲」とつぶやき、キラにスポットライトが当たり『ghost』のイントロが奏でられる。
DEZERTの楽曲の多くは狂気や猟奇的な曲調が目立つ中、この曲は光の射している感すらあるストレートなギターロックで、だからこそ孤独感が強調されているような印象を受ける。
殺す歌でも殺される歌でも監禁される人の歌でもなく、残されてしまった人の歌。
演奏が終わり、無言で去っていくメンバー。
アンコールの声に呼ばれて、まずSaZが出てきて「ツアーファイナルです。ツアーではあんまりアンコールに出てないんだけど、せっかくなので今日は出てきました。で、数曲やって終わって『場を繋いでくれ』と言われたので…」とSORAとのリズムバトルへ。
そしてキラがひょっこりステージに現れ、最後に千秋が「呼んだからにはさー!はじけろよおまえら!」という声から『脳みそくん。』。
そして「顔が見えないように照明落としてください、しゃべる予定では無かったんだけれども…」と言いつつ、ぼつりぼつりと言葉を吐き出す千秋。
12月に単発でワンマンをやること、アルバムリリースが決まっていること、年明けにリリースツアーをやるということ、「うちの左腕であるキラくん」が今日でラストだということを改めて告げ、
「嬉しくはないですよ、嬉しい人なんかいない。俺は俺で応援はしないけど、健康で生きていてほしいと思います。僕らも”進む”かどうかわかりませんが、”居ます”。だから”居る”うちは、ちょっと耳に当たるぐらいの距離にいてくれればありがたいです」
と言うように、この後もDEZERTは「続く」ということも示唆された。
「みんなキラくんの話も聞きたいだろうし、予定には無かったけど」とキラに水を向けると、言葉を選びながら、
「こんばんは…僕は今日で最後なんですけども、DEZERTはやっていくんで、僕もやりたいことをやっていくんで、応援してくれたらなと思います。……短い間だったけれども、僕はこの5年間を忘れないし、時間が経ったらみんな忘れちゃうかもしれないけど、時々思い出してくれたら嬉しいです。どうもありがとうございました」
と嗚咽をはさみながら挨拶する姿に観客は拍手でこたえていた。
「泣いててもいいからさ、笑顔でもいいから、無表情でもいいから、なんでもいいから、もう少しつきあってください…全力で歌います」と『遮光事実』を叩きつけ、「目の前の全員に!僕の愛の歌を送ります!」と『「切断」』『死刑宣告』、そして『包丁の正しい使い方〜終息編〜』で、この日のライブは締めくくられた。
キラの方を向いて頷き、握手をするSaZ、ドラム台から降りてキラにハグするSORA。そして最後にギターをステージに置いて去っていくキラ。
本編ラストに演奏された『ghost』の歌詞は音源化されていないので、正確なものはわからない。だけど、あの曲の「少し歪んだ世界の中で、僕は相変わらず息をしてる ただ、息をしてる」
というフレーズが、このバンドのこれからをあらわしているような気がして、ずっと耳に残っている。
セットリスト
1. ----
2.『擬死』
3.『絶蘭』
4.『殺意』
5. sister
6. 大塚ヘッドロック
7. 肋骨少女
8.『遺書。』
9.『遭難』
10. 異常な階段
11. MONSTER
12. 包丁の正しい使い方〜思想編〜
13.『不透明人間』
14. doze.
15.『教育』
16.『秘密』
17. ghost
18. 脳みそくん。
19. 遮光事実
20.『切断』
21.『死刑宣告』
22. 包丁の正しい使い方〜終息編〜
スケジュール
◆DEZERT 年末特別公演【ちみとぼくの最終実験(仮)】
2015/12/12(土) 新宿BLAZE
チケット料金:¥4,000(前売)/¥4,500(当日) ※税込・D代別
開場/開演 17:00/17:45
一般発売:11月7日(土)
☆HP先行受付(抽選/PC・携帯・スマホ)
先行受付:9/28(月)12:00〜10/13(火)23:00
当落確認:10/16(金)13:00〜10/21(水)18:00
入金期間:10/16(金)13:00〜10/22(木)21:00
※お一人様4枚まで受付
◆DEZERT OMEMAN LIVE TOUR 2016【楽しい食卓】
2/13(土) 仙台MACANA 17:00/17:30
2/20(土) 札幌COLONY 17:00/17:30
2/21(日) 札幌COLONY 17:30/18:00
3/02(水) 高田馬場AREA 18:00/18:30
3/12(土) 新潟GOLDEN PIGS RED 17:00/17:30
3/13(日) 金沢vanvan V4 17:30/18:00
3/18(金) 福岡DRUM Be-1 18:00/18:30
3/20(日) 松山サロンキティ 17:00/17:30
3/21(月祝) 岡山IMAGE 17:30/18:00
3/26(土) 大阪MUSE 17:00/17:30
3/27(日) 大阪MUSE 17:30/18:00
3/29(火) 名古屋E.L.L 18:00/18:30
チケット料金:¥3,800(前売)/¥4,300(当日) ※税込・D代別<
一般発売日:2015年12月5日(土)
先行予約:オフィシャルHP先行(抽選/PC・携帯・スマホ)
受付期間:9/28(月)12:00〜10/25(日)23:00
結果確認:10/28(水)13:00〜11/2(月)18:00
入金期間:10/28(水)13:00〜11/3(火・祝)21:00
※各公演お1人様2枚まで受付
