【悲報】佐野研二郎「ちびまる子ちゃん」の替え歌モチーフにされる
パクリ疑惑の発生後、2020年の東京五輪エンブレムのデザインを自ら取り下げた、デザイナー佐野研二郎氏(43)。五輪エンブレム以外にも、ポスターや賞品デザインなど数々の仕事において佐野研二郎氏は「パクリ」「模倣」疑惑をかけられ、「おやじ狩り」ならぬ「パクリ狩り」が収まらない。
一部の作品をインターネット上から拾ったことを認めた佐野氏については、次のような替え歌が作られてしまった。2ちゃんねるを中心に拡散されており、元ネタは、「ちびまる子ちゃん」のテーマソング「おどるポンポコリン」だ。
“なんでもかんでも みんな
ネットで拾ってくるよ
ミスターデザイン 名乗った
インチキおじさん 登場 ”
秀逸な出来とあって、これは話題を呼びそうだ。しかしながら大騒動の渦中にある佐野氏の炎上劇は本人にとどまらず、母校であり、自身が教授を務めている多摩美術大学の学生に飛び火してしまった。
有名画家のオマージュが「パクリ」と糾弾される事態に多摩美術大学の2015年・卒業制作優秀作品に「パクリ疑惑」がかけられた。多摩美術大学情報・デザイン学科情報デザインコースの女子学生による作品だ。
彼女の作品を多摩美のサイトで見た人たちが、
「いわさきちひろソックリだ」
「多摩美大の学生もパクっているのか」
と反応。
「佐野氏が卒業した多摩美では、やはりパクリを教えているのか」
と、炎上する騒ぎとなった。
ちなみにこの作品は、「量産型女子」「AKB握手会」「コミックマーケットの抱き枕」など、現代に見られる若者たちの風景を「いわさきちひろ風に描くとどうなるか」という視点でパロディ作品を制作したもの。
いわさきちひろは40年以上前に亡くなっているが、美術に詳しくない人にも知られているレベルの超有名な画家である。多摩美大の先生や学生も当然、いわさきちひろの作品や技法について知っているはずだ。
美術を学んでいる学生は、好きな作家の画風を真似して習作を制作する機会もあるだろう。この学生は、集大成ともいえる卒業制作の作品を、昔からある技法であるオマージュ、本歌取りを行ったのだが、一連の佐野氏の騒動の影響で「パクリだ」「盗用だ」と、いわば風評被害を受けてしまった。
佐野氏が教授を務める多摩美大は9月4日に後期授業が始まった。多摩美大や卒業生にまで悪いイメージを作ってしまった佐野氏は、果たして登壇するのだろうか。
(取材・文/春山修司)