「ポモルニク型」エアクッション揚陸艦に注目・・・日本海での上陸演習にも参加、尖閣問題など念頭か=中国メディア
ポモルニク型エアクッション揚陸艦(ホバークラフト揚陸艦))は1988年にソ連で開発された世界最大のエアクッション揚陸艦だ。満載排水量は550トン、最大速度は63ノット(時速113キロメートル)。55ノットでの巡航ならば航続距離は540キロメートルだ。歩兵を乗せた場合には360人、主力戦車の場合3台、歩兵用先頭車両ならば6台と、それぞれの搭乗員を積める。
また、ギリシャは4隻を保有しているが、財政難のために中国に売却されることになった。
中ロ海軍は5月11-21日に合同演習「海上連合-2015(I)」、8月23-28日には「海上連合-2015(II)」を実施した。同演習(I)は地中海で、(II)は2013年7月以来、約2年ぶりに日本海のピョートル大帝湾で実施した。ロシア極東の拠点都市のひとつであるウラジオストクは同湾の南部にある。
中国中央テレビは、ポモルニク型艦が「海上連合-2015(II)」での上陸作戦演習に参加した様子を紹介。同艦が砂浜に乗り上げ、前部から戦車が出てくる様子、将兵が上陸する様子などを紹介した。
中国では、多くのニュースサイトがポモルニク型艦の紹介を続けている。解放軍報によると、南シナ海を担当海域とする南海艦隊も同艦を運用している。ニュースサイトの環球網は8月31日、同艦を紹介する写真記事を配信した。
中国が、尖閣諸島の領有権を巡り対立する日本、さらに南シナ海で対立するフィリピンやベトナムに対して、上陸作戦能力の高さを誇示していると解釈することができる。中国当局は2016年の台湾総統選挙に向け、独立派の台頭を懸念しているとされるので、台湾民意への警告の意味も込められていると考えられる。(編集担当:如月隼人)(写真は環球網によるポモルニク型エアクッション揚陸艦紹介記事頁キャプチャー)
