オフィスキヨハラ オフィシャルサイトより

写真拡大

 あまりに豪快すぎやしないか──!? 28日にフジテレビ系列で放送されたバラエティ『ダウンタウンなう特別企画 お悩みハシゴ酒SP』に出演した元野球選手の清原和博の言動が物議を醸している。

胸元の入れ墨を堂々と披露

 この番組は、有名人がダウンタウンの浜田雅功と松本人志、及び坂上忍に現在抱いている悩みについて相談するというもの。近頃、入れ墨問題や薬物疑惑と言った諸問題が報じられ、メディアから遠ざかっていた清原に対して、坂上が「清原さんは入れ墨はあるんですか?」と聞くと、「ありますね」とあっさりと答え、ワイシャツをめくり胸元の入れ墨を披露(ただし、放送では自主規制で隠されていた)。

 現場が騒然とする中、浜田が「キヨさぁ、なんでいれたん?」と刺青を入れた理由を問いただすと、清原は小さいころから入れ墨に憧れていたことをその理由に挙げ、野球を引退した後に入れ墨をいれたことを告白した。

 そして話は清原の野球界復帰の話に。入れ墨をいれているのに野球界に復帰する意思があると語る清原は、元宮崎県知事の東国原英夫を例に挙げ、「あの人なんか逮捕されたじゃないですか? フライデー襲撃したりとか。それでも知事になれるんですよ。(清原が入れている入れ墨は)犯罪じゃないじゃないですか。真っ白ですよ、僕」と、入れ墨が入っていても、犯罪歴も何もない自分が、野球界に復帰する事に問題はないのではないか、という持論を展開し、MCの3人を唖然とさせた。

 そんな清原の言動に触発されたのか、浜田は「じゃ、もう言うわ。お前さ、クスリやってんの?」とかねてから噂される、清原の薬物使用疑惑について問いただすと、「風邪薬はやりましたけど」と即座に否定。さらに浜田が「あの疑いはどっから出てんの?」と疑惑の出所を追及すると「やっぱり恨みつらみを買ってるんですよ。そいつらが言うんですよ」と自らに恨みを持つ者が噂を流している、という見解を示した。

 続いて、坂上が「(そういう疑惑が真実では)ないのに、メディアに出れなくなっちゃうの?」と清原が様々な疑惑の影響でメディアから遠ざかっていた現状に疑問を呈すると、松本が「でも、俺なんかわりと番組の構成なんかもやったりもする時もあるから(中略)、御触れが回るの。ちょっと止めとこうって、何か厄介なことになるかも、撮ったけど出せないかもみたいな」と、メディアの方から、リスクを考えて清原を遠ざけている部分がある事を告白。さらに浜田が「キヨのXデーが近いんちゃうかとか、そういう噂もあったねん」と、そのことに対して同意をした。

 続いて、松本が「金スマずっと見てて、1個どうしても気持ち悪かったのが、なぜお遍路してんのか、分からないんですよ」と、今年の4月に清原が約1年ぶりのテレビ出演を果たしたTBS系列のバラエティ『中居の金曜日のスマたちへ』で放送された、清原のお遍路について、何故やっているのか疑問を呈すると、浜田が「(覚せい剤を)やってる禊ぎとしてやってたのか、とか」と同調。

 それに対し、清原は「岸和田の家が、真言密教、高野山なんですよ。それで両親が2回(お遍路に)行ってるんですよね。だから両親が体悪くして、自分も時間余り過ぎてるし、一回はやってみたいなと思ってたんですよ」と、その理由を告白。勘違いされるタイミングではあったものの、まったくそれらの疑惑とは関係ないと主張した。

 上記のような様々な疑惑により、干されていた時期について、清原は「野球やったことさえも、清原じゃなかったらここまで騒がれへんのかな? とか」と、当時の苦しい胸の内を明かした。浜田が「やっぱりああいうことがあったときに、今まで周りに一杯おった人間がすーっといなくなるっていうのはやっぱあるわけでしょ?」と聞くと、「ありましたね。つい先日誕生日だったんですけど、(干されていた)去年、5通ぐらいしかメール来なかったんですけど、今年、見るのもうっとうしいぐらい。なんじゃコイツら! と思って。携帯投げましたよ」と、自らが逆境にあった際に離れていった人間が、再び人気を取り戻した時に寄ってきたことへの不快感を露わにした。

 そして再び、話は清原の野球界復帰の話に。浜田が、野球界に戻るのかと確認すると、清原は、今は野球が民法で放送されないために、関係者が仕事にあぶれていると現状を分析。松本が「また清原さんが(解説とか)やったら流れ変わるかも知れへんですよね」と問うと、「1回解説も新庄と2人でやったんですよ」と、変り者で有名な元プロ野球のスター、新庄剛志と共に解説をやった経験があると回答。

 浜田が「あそこまで行った人間が解説やって面白味はあるんですか?」と、解説という仕事のやりがいはどうなのか聞くと、なんと清原は「終わって早く遊びにいこうとしか考えてないですよ、この試合長っ、とか」と、空気を読まない問題発言を繰り出し、「飯食ってたら、女の子のいる店がちょっとタイトになってくるんで、試合終わったらそこに寿司を運ばせて直行して……」と、自らのナイトライフのスタイルを勝手に暴露。

 思わず浜田が「やめとけって!」とツッコミを入れる事態となった。そんな破天荒すぎる清原に対し、浜田は「監督やって欲しい」と今後について要望を出し、清原も特定の球団に対するこだわりはないとしながらも、「日本のお金持ちは沢山いると思うけど、日本の監督できるの12人しかいない」と今後の監督就任に意欲を燃やした。

 さらに、松本が「高校野球(の監督)とか違うんですか?」と尋ねると、清原は高校球児が監督にしたいと思う人というアンケートで、1位に選ばれたことを明かしたが、そこで割り込んできたのが坂上。

「意地悪な事を聞いていい? 高校野球の監督をやるって言った時に、墨入ってていい? (中略)引き受けるの?」と入れ墨が入った清原が、高校野球という教育の場にふさわしくないのではないか、との疑問を呈したのだ。清原はこのある種ガチすぎる質問に、「それが理由でダメになるんだったら、僕はそれでいいです」と回答。

 坂上が、「じゃあその時に、高校球児たちに墨いれたっていいんだよって言える?」と追及すると、「本人に選択させます。僕はこういう仕打ちを受けたけど、それでも入れたいやつは入れてもいい」と、これもまた少し問題になりそうな発言を繰り出した。

 最後に、松本が清原に「長渕剛と殴り合いの喧嘩をしたって?」とインターネットなどで噂されているという都市伝説の真偽について問いただすと、「ないです」と即答。ただ、去年の薬物問題が噂されて以降、疎遠になってしまったことも併せて答えていた。

 コーナーの終了後、「あんなムチャクチャな人が球界にいるっていうのも本当はいいんですよね。ちょっとまあムチャクチャ過ぎたからなー」と、松本もその破天荒さに舌を巻いた清原。

 そんな清原に対し、ネットでは「(デーブ大久保が辞任する)楽天の監督に清原とかどうですか?」「第2の人生を謳歌してる清原に頑張ってもらいたい」「怖いけどカッコいい」という賛辞の声も多いが、一方で「入れ墨が小さい頃の憧れってどんなだ」「あれじゃあ球界復帰できんな」「薬物疑惑否定したけどグレーな気がする」と、やはりそのキャラクターを受け入れられない人も多いようだ。

 テレビやスポーツ界に置いても、近年はコンプライアンスが叫ばれ、清原のようなキャラクターが受け入れにくい土壌が出来つつあるのは事実だろう。しかし、あれだけの成績を残したスーパースターが、本人も言う通り、何の法的な瑕疵が無いにも関わらず、その破天荒さと入れ墨ゆえに野球界から受け入れられないということは、まさに悲劇と言ってもいいのではないだろうか。

 ネット上の反応でもあった通り、今季限りで監督のデーブ大久保が辞任する予定である楽天で、監督としてユニホームを着る姿を見たいという声も多くある現状を踏まえ、三木谷オーナーには是非検討してもらいたいところだが……。清原の今後に期待したい。

(文/阿左美UMA)