写真は大野神社HPより

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 7月29日に発売されたコンサートDVD『ARASHI LIVETOUR 2014 THE DIGITALIAN』が、オリコンランキングで3週連続首位を獲得。変わらぬ人気を誇っているの存在感は相当なものだ。今や「SMAPを超えた」ともいわれる人気者だけに、に便乗するお店や施設も少なくない。

 週刊女性(主婦と生活社)によれば、滋賀県・栗東市にある「大野神社」はファンが集まる“聖地”になっているという。というのも、神社名がのリーダー・大野智(34)と同じということに加え、禰宜を務める大宮聰さんの名前に二宮和也(32)の「宮」が入っていることから、大野&二宮コンビのユニット「大宮SK」を彷彿とさせるため、ファンの話題を集めたそうだ。

「同地は昨年、“効果”で年間20万人もの参拝者が訪れたものの、客足が減ってきたことで7月31日に『大野cafeアプリ』を開店。神社内の売店には参拝に来たファンから『ぜひ飾ってください』と、プレゼントされた大野のグッズが数多く飾られるなど、すっかり“仕様”になっているようです。また、現地では『大野バウム』と呼ばれる5種類のバウムクーヘンを販売。『大野神社ご神紋柄』のほかには『宮柄』『桜柄』『松柄』『葉柄』と、どれもメンバーを連想させる名前がつけられており、それぞれ、の“メンバーカラー”に合わせたパッケージになっている。ファンが“奉納”したグッズを飾り、に合わせた商品を展開しているあたり、少々やり過ぎ感は否めませんね」(芸能ライター)

あくまで「町おこしの一環」というが…

 週刊女性では、これらのアイデアを生み出した禰宜の大宮さんを取材。のファンだけを相手にしているのではなく、あくまでバウムクーヘンなどは“町おこしの一環”という考えだと主張している。2年前にお守を作った時も、のファンから「5色展開してほしい」という声が多かったことで実現したようだ。

 これらの大野神社の“便乗商法”はかねてよりネット上でも話題になっており、

「そもそも名字が同じというだけで聖地化するファンがいるから便乗商法が起こるわけで…」
「ジャニーズ事務所的にこれはOKなのか?」
ファンで一括するのやめて欲しい。名前に拘りや思い入れがある人がいるようですが、非公式な便乗商法に協力するのはファンとはいいません」

 などと、さまざまなコメントが飛び交っている。ところが、人気に便乗する場所はここだけではないようだ。

 ジャニーズに詳しいライターが解説する。

「過去にはメンバーがロケで来店した都内の飲食店が、HPで『にしやがれ』(日本テレビ系)に『絶賛された』と大々的に宣伝し、お店ではメンバーの特徴をデザインした缶バッチを1個500円で販売したことも、一部ファンから批判を買っていました。またほかにも、大野が番組で製作体験をした工芸店が、大野が作ったものと同じデザインのマグカップを16,000円(税込)と、2,400円(税込)の値がついたスプーンを展開。この商品を販売していたあるオンラインショップでは4〜5点のみの限定販売だったそうですが、すでに売り切れとなっています」

 マグカップで16,000円はなかなか手を出しにくい値段設定だが、「に縁ある商品を手にしたい」というファン心理を上手く突いているようだ。前出の大野神社は現段階でジャニーズから「おとがめなし」とのことだが、やり過ぎると今度は“ファンに引かれてしまう”というリスクも考えておくべきだろう。

(取材・文/恩田サチコ)