来年公開映画「セトウツミ」菅田将暉の配役に漫画・映画両業界から疑問の声

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 8月10日、来年公開の映画「セトウツミ」で、演技派若手俳優の池松壮亮と菅田将暉がダブル主演することがわかった。

 原作は「別冊少年チャンピオン」に連載中の人気同名漫画。明るく元気な元サッカー少年・瀬戸と、論理的で成績優秀なネクラ少年・内海が、放課後に河原で関西弁トークを交わすだけのマンガなのだが、ギャグマンガとは違い、じわじわっと染みてくる面白さなのだ。配給のブロードメディア・スタジオもそこは理解しているようで「演技の90%はしゃべり。アクションもありません」と説明している

「華やかな見せ場があるようなマンガではないから、どう料理されて映画になるのか楽しみです。監督は『まほろ駅前』シリーズで一躍有名になった大森立嗣さんですし、池松さんも菅田さんも演技派ですから。ただ、菅田さんの瀬戸役が引っかかる。菅田さんは内海役でしょう」(漫画雑誌編集者)

 実はこのキャスティグ、漫画業界だけでなく、映画業界からも疑問の声が上がっている。

「菅田は明るい役もできるが、暗い役のほうが断然上手い。池松と菅田では明暗のコントラストが出にくいんです。池松や菅田レベルの、演技ができる“明るく元気”な若手俳優を育成しないと、菅田が明るい役ばかり回されてしまう」(映画プロデューサー)

 若くしてカメレオン俳優と言われる菅田だが、どうか“器用貧乏”にはならないでほしい。