[OH!バンデス - ミヤギテレビ] 2015年8月6日放送の「バンデス×Chu!」のコーナーで、福島で誕生した珍しい製法の新スイーツを紹介していました。

画像はイメージです(rekre89さん撮影、Flickrより)

正真正銘の、普通の殻でできた卵なのに・・・割ったらプリンだった!?

福島市北矢野目にある『おいしい玉子のお店 なべたま』は、地元産の産みたて卵をはじめ、オーナーが厳選したこだわりの卵を販売しています。

見た目は普通の卵、これが福島新名物「温泉たまごプリン」です。生卵のようにヒビを入れて割ると、中身はなぜか鮮やかなオレンジ色一色でしかありません。

白身と黄身はどうして、こんなに綺麗に一体化したのでしょうか。しかしカラメルソースで食べてみれば、ぷるぷるで滑らかな口どけ、それはまさにプリンそのものなのです。

「卵の殻を割らずに作る」中身だけを変化させる製法とは

「生卵を攪拌しているところをテレビで見て、私もできないかなと思いました」

古くから飯坂温泉で温泉玉子をつくり、旅館などに卸してきたオーナーの渡部さんは、念願だった自分の店を持つにあたり、目玉商品としてこのプリンを開発しました。

生卵を攪拌させる機械の製作を依頼されたのは、渡部さんの後輩である電気工事会社の社長さん。本業とは関係ない分野でしたが面白そうだと感じて、試作機を開発しました。

最初は卵が混ざらず苦労しましたが、試行錯誤と改良に改良を重ね、完成させることができました。

機械に卵をひとつひとつセットし、卵の状態に合わせて速度や時間などを微妙に調整しながら高速回転させるのですが、ただ回すだけではなく「企業秘密」のひと工夫を加えることで、きれいに攪拌させることができるのです。

その卵を、長年の経験で培われた温度管理の下、飯坂温泉の源泉に入れて加熱すれば、ようやくプリンとして完成します。

デリケートな卵に手間をかけて作られた、全国でも珍しい「温泉たまごプリン」は1個250円で販売されています。飯坂温泉のお土産としても、サプライズとしても好適ですね。(ライター:M.)