下野コンビ、勝利導く・薩南工

 1回戦屈指の好カードの前評判通り、緊迫した好ゲームだったが、薩南工が下野 稔和(3年)、舞和(2年)の「下野コンビ」の活躍などで、接戦をものにした。

 初回、4番・下野舞のスクイズで薩南工が先手をとる。3回には一死二三塁とチャンスを作り、4番・下野舞が左中間二塁打を放って2点を加えた。6番・五反田 亮輔(2年)にもタイムリーが生まれ、この回3点を加えた。

 先発の左腕・神薗 康太(3年)は3回までパーフェクトピッチング。序盤の主導権は完全に薩南工が握っていた。

 4回からは松陽が盛り返した。5番・稲 達也(3年)のタイムリーで反撃の口火を切り、6回には3番・大樂 隆成(3年)、4番・二宮 佑樹(3年)の連続三塁打で2点目を挙げた。

 松陽が勢いに乗っている中、薩南工は粘り強く守ってこらえた。7回二死からエラーで出塁すると、3番・下野稔が起死回生の2ランで突き放す。9回はエース上塩入 健斗(3年)がリリーフして、4点差を守り切った。

(文=政 純一郎)

関連記事・第97回全国高等学校野球選手権大会特設ページ・あの学校の取り組みは?!鹿児島県の野球部訪問を一挙紹介!・夏よりも熱い!全国の野球部に迫った人気企画 「僕らの熱い夏2015」