4日、都内の鳩山会館で開かれた「桜を観る会」で一同に会する民主党首脳。(撮影:吉川忠行)

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民主党の鳩山由紀夫幹事長が主催する恒例の「桜を観る会」が4日夕、東京都文京区にある鳩山会館(旧鳩山邸)で開かれ、民主党所属の議員ら約200人が参加した。

 7日予定の代表選に出馬の意向を示す小沢一郎前副代表や菅直人元代表も出席。代表選では、両氏の一騎打ちとなる公算が高まる中、挙党態勢の確立に向けて、思わくが入り交じる観桜の宴(うたげ)となった。

 菅氏が、遅れて到着した小沢氏に歩み寄り握手すると、鳩山氏や渡部恒三国対委員長が間に入り、ビールで乾杯。菅氏が「鳩山さんと同じ歳なんですよ」などと語りかけると、小沢氏は終始無言のまま、笑みを浮かべていた。

 鳩山氏は「代表選が終わったら、挙党態勢で一致団結し、自民党政権に体当たりして、大きな日本の未来を作っていこう」とあいさつ。前原誠司代表は「いつも鳩山邸におよび頂くと、政局が起きる。今回は私の責任で大変ご迷惑をかけている」と述べ、「この桜のようにいつかは『民主党桜』をみんなで咲かせよう。それを胸に誓って一議員に戻って頑張る」と語ると、参加者から拍手が起こった。

 菅氏と小沢氏も渡部氏に促され、あいさつ。小沢氏は「今年はこうしてみんな仲間が集まって桜が見られて、大変感謝している」と話すと、菅氏は「(新代表が)決まれば一兵卒だろうが、靴磨きだろうが何でもやる覚悟で一致結束する覚悟でいる」と続けた。【了】

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