AFX通信によると、ADB(アジア開発銀行)は8日、アジア経済見通しを発表した。それによると、2005年のGDP成長率予想を従来予想(4月)の+8.5%から+9.2%に上方修正したが、中国の経済成長率は今年後半から来年にかけて鈍化するとし、来年は+8.8%に伸びがやや鈍化すると予想した。

  また、不動産投資の規制により、今年前半の固定資産投資の成長率は前年同期の+28.6%から+25.4%に減速しており、中国政府は今年後半にかけても、経済過熱の抑制政策を維持するとしている。ただ、1−7月の輸出が前年同期比32%増となるなど対外輸出は増加しており、2005年の経常黒字の成長率予想は+1.2%から+4.7%に大幅上方修正した。また、2006年は+3.6%とした。2005年の物価上昇率予測は、製造業の設備過剰や穀物生産の増加が予想されるとして、+3.6%から+2.5%に下方修正した。 【了】