【ファンキー通信】脈拍で作曲! ラブソングはアップテンポで?

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 「あなただけのオリジナルミュージックを作成します」

 どこかで聞いた事があるようなキャッチフレーズだけど、この音楽が自分の脈拍から作れるとしたらすごいことじゃない? そんな夢のようなシステムが、今回紹介する「やすらぎマイサウンド」なんです。

 現在、名古屋パルコで同システムを利用した音楽CDの販売が行われているという。さっそくその販売を手がけている(株)TCPに詳しいシステムの内容を聞いてみました。

「やすらぎマイサウンドとは人の脈拍から得られる変化を「脈波」として捉え、その情報をコンピューターで音符に変換するシステムです。もともとこのシステムは名古屋工業大の伊藤英則教授が開発されたものなんです。自分の脈派のリズムを利用した音楽には癒やし効果があり、すごく落ち着けるんですよ」と、担当者の横井さんは語ってくれました。

 実はこのシステムを使った音楽CD制作は6月に愛知万博(愛・地球博)でも無料の体験イベントとして実施。これが大好評だったというもあり、今回の発売に至ったということです。

 気になるその楽曲製作の過程はというと「脈波は指先から測定。リラックスした状態で約30秒間脈拍をとり、そこから得られる情報を3分の曲にします。同じ人でも、その時々の感情や気分、体調によって出来上がる楽曲は違ってくるんです。癒し効果だけでなく、エンターテイメント性のある遊びとしても皆さんに楽しんでもらえると思いますよ。現在はその曲にアレンジを加えた楽曲を追加して、万博出展特別価格ということで3曲入り1500円で販売しています」(横井さん)。

 現在はこの癒し効果が医療の分野でも活用できるのではないか、ということで研究・開発が進んでいるということです。

 仲間内でのスナップ写真や旅先での記念写真など、そのひと時の思い出を記録するカメラ同様に、これからはその時々の思い出を「音楽」として残してみてはいかが? その瞬間にしか作れないオリジナルミュージックがきっと素敵な思い出を蘇らせてくれると思いますよ。(文/verb)