(左から)2002年、2010年、2013年時点の「女王の頭」

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(新北 14日 中央社)新北市万里区・野柳の奇岩、「女王の頭」のつけ根部分が長年の風化で折れそうになっている。これを受け、その強化工事の可否について行われた世論調査の結果が14日発表され、63%の回答者が薬液の注入などによる補強工事の実施に賛成していることがわかった。

「女王の頭」は数々の奇岩で知られる台湾北東部の観光スポット、野柳地質公園にある蕈状岩(キノコ岩)群の1つ。長年台湾の人々に親しまれ、去年は台湾10大景観のうち1位に輝いた。

ところが、この「女王の頭」は年々風化が進み、その首にあたる部分が折れそうになる危機に直面している。以来、人工的に補強して劣化を食い止めるべきか、それとも自然のままにして放っておくべきかで人々の賛否が分かれていた。

このため、交通部観光局の北海岸及び観音山国家風景区管理処では昨年、世新大学(台北市)に委託、今年1月より台湾全土、新北市万里、野柳地質公園を訪れた観光客、専門家の4つに分けて世論調査を行った。この結果、全国と万里でいずれも住民の63%が強化工事に賛成だったほか、観光客59%、専門家56%も「女王の頭」の補強に賛同している。

(王鴻国/編集:谷口一康)