中国メディア・中国新聞社は15日、韓国の朴槿恵(パク・クネ)大統領が14日に日中韓共同による歴史教科書の制定を提案したことを伝えるともに、日本政府がただちにこれを拒絶したと報じた。(写真は「CNSPHOTO」提供。10月10日、第16回日・ASEAN首脳会議に出席した安倍首相と朴大統領)

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 中国メディア・中国新聞社は15日、韓国の朴槿恵(パク・クネ)大統領が14日に日中韓共同による歴史教科書の制定を提案したことを伝えるともに、日本政府がただちにこれを拒絶したと報じた。

 記事は、朴大統領が14日に韓国国立外交院設立50周年記念の学術シンポジウムにおいて、第2次世界大戦後のドイツとフランス、ポーランドなどのように日中韓3カ国が共同で歴史教科書を制定することを提案、実現すれば対話や協力の意識が培われるとの認識を示したと伝えた。

 そのうえで、日本の菅義偉官房長官が同日のうちに朴大統領の提案を拒絶し、「歴史問題について日本の立場と努力はすでに十分に韓国側に伝えている。受け入れられることを望む」とコメントしたと伝えた。

 また、戦後徹底して反省の態度を示してきたドイツと日本の歴史認識における差は極めて大きく、歴代政権でも何度か提案されその都度立ち消えになったとする韓国・聯合ニュースの解説を紹介。韓国メディアからも実現の可能性が未知数であるとの見解が出たとした。(編集担当:今関忠馬)(写真は「CNSPHOTO」提供。10月10日、第16回日・ASEAN首脳会議に出席した安倍首相と朴大統領)