韓国で高まる放射能の恐怖…水産物は自国産でも売れず

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福島第一原発のタンクから放射能汚染水が漏れた事故を受け、韓国では食品への不安から水産物の需要が急減している。

日本産だけでなく、国産(韓国産)であっても産地によっては敬遠する雰囲気があるという。

韓国メディアの報道によると、汚染水漏れの報道があった後から、消費者の間で水産物に対する警戒感が高まっている。スーパーマーケットチェーンの「イーマート」が27日に発表した内容によると、日本海側で採れた太刀魚やサバなどの売上は、前年同期比で40%以上減少した。反対に、朝鮮半島と中国大陸の間にある黄海沖で獲れた水産物は、360%も売上を伸ばした。

輸入海産物の売上も順調だ。例えば、セネガル産の太刀魚は前年同期より94%増え、ノルウェー産のサーモンも3.1%増加した。産地によって売上は大きく異なり、消費者が水産物を購入する際に産地を気にしていることが分かる。

このような事態を受けて、大型スーパーでは水産物の放射能検査を実施している。客から放射能検査を求められれば現場で検査し、安全を直接確認してもらうこともあるという。しかし、放射能への不安は十分にぬぐえていない。イーマートの販売本部長は「放射能検査を全国の物流センターで実施し、販売しているが、全体的に水産物の売り上げは減少している」と話した。

・参照:韓国日報

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