沖縄に新しい孔子廟建立で台湾・沖縄交流強化

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(東京 17日 中央社)沖縄県那覇市で15日、古代中国の哲学者で儒学の創始者、孔子を祭った孔子廟の落成式が琉球華僑団体の「久米崇聖会」によって行われた。式典に招かれた仲井真弘多沖縄県知事は挨拶の中で、新しい孔子廟は沖縄・台湾の関係前進の象徴だと述べた。

明の時代に福建から琉球に移住した、いわゆる久米三十六姓の子孫からなるとされる社団法人「久米崇聖会」(神村光二理事長、会員200名)は、那覇市若狭区の旧孔子廟の取り壊しにともない、集まった2億6000万円の寄付金で今回、同市久米区の松山公園に新しく孔子廟「久米至聖廟」を建設、落成式が行われた。

式典には沖縄各界の要人が招かれ、出席した仲井真知事と翁長雄志那覇市長は挨拶の中でそれぞれ沖縄と台湾の間の友好関係について触れ、新しい孔子廟の落成の意義を強調した。また、台湾側から招かれた中華民国国策顧問・中琉文化経済協会理事長の蔡雪泥氏(=写真左2)は台湾・琉球友好の象徴として「至聖廟」と書かれた額を寄贈、駐日代表処那覇弁事処の粘信士処長(右1)とともに除幕式を行った。

(楊明珠/編集:谷口一康)