作家として活躍、スポーツライターや教師としての経験も発信している乙武洋匡さん。著書『だいじょうぶ3組』が映画化され、主役を演じる国分太一の幼なじみ役で自ら出演。プロモーション活動のため、台湾に渡った。

 台湾では多くのメディアの取材を受けたという乙武さん。日刊紙「中國時報(チャイナ・タイムス)」は、「障害を持っているがどうやってお嫁さんをもらったのですか? と質問された。乙武さんは“コンプレックスを感じてばかりいる自分だったら、好きになってくれる女性はいないでしょう。自分を否定していると失敗につながるので、努力したのです。結婚前の妻にとにかく尽くしました。他人が思う短所を長所に変えられたので、結婚できたと思っています”と答えた」と報道。答える前に「企業秘密ですけど……」と前置きした乙武さんは、ユーモアを交えて笑顔で語ったとのことである。

 また「息子のオムツ換えや入浴を手伝えないことを残念に思っていましたが、今ではもう一緒に遊び、本を読んであげることもできるので、楽しく過ごしています」など、2人の息子との交流についても語ったそうだ。

 中國時報は「この映画は乙武さんの自伝が原作。“なにがあっても大丈夫”という、前向きな姿勢で解決に臨む。乙武さんが恐れているのは“水泳と坊主頭”らしく、“水の中では自分の浮き沈みをコントロールできず、その感覚が恐い。唯一克服できないのは水泳なので、映画で泳ぐシーンがないのは幸いでした。でも子どもたちと一緒に坊主頭になるシーンがあり、怖かった。坊主頭になることも恐いと思ってしまいました”などと、撮影エピソードを話した」という乙武さん。台湾の人々にその思いが伝わったことだろう。映画『だいじょうぶ3組』が台湾でヒットするかどうかも、注目されている。(編集担当:饒波貴子・黄珮君)