大阪に行く機会があり、日本についての感想を述べた台湾人ブロガー。「日本人にはなりたくない」と結論を出したそうで、その理由を書きつづっている。

 台湾の男性・胖子(ハンドルネーム)さんは、「日本の空気の方が良い、大阪の空気は悪くない」と冒頭に書いており、自身が住んでいる場所よりも、日本の空気が良いと感じたようである。台北市の繁華街に住んでいるのだろうか。大阪は「自分の目で見た時でも写真に撮っても、透明感がある。台湾の空は、晴れの日でも雨が降ってもいつも曇っているようだから」と思ったそうだ。

 胖子さんは5日間の滞在中、「時間があればなるべく日本人を観察しようと心がけていた」とのこと。気になる感想だが、「日本人はとにかく礼儀正しい」と最初に挙げ、「サラリーマンは忙しそう。女性はみなおしゃれで、すっぴんでもブスに見えない」などと述べている。

 また日本のサラリーマンについてあれこれ思ったようで、「プレッシャーが大きくて、自分を押し殺しているような気がした。夜になると路上にはスーツを着たサラリーマンがたくさんいて、仕事用の鞄を抱え疲れている様子だった。彼らが向かうのは居酒屋かパチンコ屋などだろう。ゲームセンターに行った時も、スーツ姿のサラリーマンが足元に鞄を置いてゲームをしていて……なんとも微妙な光景だった」と、胖子さんは感じたという。「だから変態が多いのか!?」と思わず突っ込みたくなった胖子さんは、特にDJゲームで夢中になって遊ぶサラリーマンを見つけ衝撃を受けた様子。シュールな場面過ぎて、理解し難いと感じたようだ。

 「疲れるほど労働し、物価も高いなどいろいろな理由で、日本人にはなりたくない!」と、自らの結論を見つけた胖子さん。だが決して日本や日本人に失望したのではなく、「日本の全体的な雰囲気は素晴らしかった。アニメ作品1つとっても細かい感情が描かれており、その表現や手法は欧米では作り出せない繊細なものだ。今回じっくり観察したことで、自制心が強い日本人の性質もよくわかった」そうだ。「また日本に行って観察したいし、日本語も勉強するぞ!」と、ブログを締めくくった。

 自己を抑えつけ、ゲームセンターなどでストレス解消をする日本のサラリーマンを奇妙に思った胖子さん。台湾の街中には確かにゲームセンターやパチンコ屋はなく、電車の中で漫画を読む成人男性も見かけない。理解はできずとも、胖子さんは日本を気に入って観察を続けるようなので、今後どのような感想が飛び出すのかブログに注目したい。(編集担当:饒波貴子・黄珮君)