「事実に即していない」。ミランはこう否定した。7日に対戦したフィオレンティーナのスポークスマン、ジャンフランコ・テオティーノ氏は、ミランのアドリアーノ・ガッリアーニ代表取締役が子供と口論したと明かしたが、ミランは否定している。だが、ミランはこれ以上フィレンツェでのことにコメントするのを望んでいない。

ガッリアーニ代表取締役のボディーガードは、物を投げられて目を負傷した。8日、ミラネッロで周囲から「ランボー」というあだ名で呼ばれる男性は、ミランのチームドクターとともに、ブスト・アルスィーツィオの病院で診察を受けた。右目の眼球を痛めただけで、9日にはミラネッロで普段どおりに仕事に戻る見込みとなっている。

レーガ・カルチョのマリオ・ベレッタ会長は、今回の件に腹を立てている。ガッリアーニ代表取締役がVIP席を離れなければいけなくなったスタンドでの周囲の抗議について、「醜い出来事だ。スタジアムでの暴力事件が劇的に減っていたのに、深刻なことだ」とコメント。単なる不快な出来事として終わらせるのではなく、「責任ある者を特定し、模範的に処分しなければいけない。情状酌量などせずにね」と続けた。

イタリアサッカー連盟のジャンカルロ・アベーテ会長は、「バランスを保てるようでなければいけない。この件では、ガッリアーニに最大限の連帯を示したい。こういった状況は受け入れられないことだ」と話している。