23日、ミラノからニューヨークへ向かう飛行機に乗るとき、あの3人は何を考えるのだろうか。ミランFWマリオ・バロテッリの人生は、“ポジティブ”なサプライズを常にプレゼントし続ける。23日は彼にとって、とても重要な日になるだろう。アメリカの有名誌『タイム』が、彼を2012年の「世界で最も影響力のある100人」に選んだのだ。

その3人とは、バロテッリと彼の代理人であるミーノ・ライオラ、そしてミランのアドリアーノ・ガッリアーニ代表取締役だ。彼らはこの賞を誇りに思い、満足するだろう。この知らせは、FAXでライオラ代理人とミランのオフィスにそれぞれ届けられた。マリオは知らせを聞くと、すぐに母のシルヴィアさんと喜びを分かち合った。

『タイム』は常にスーペルマリオをお気に入りにしてきた。昨年11月には、表紙に選んでいる。マリオは人種差別について、サッカーをしたいという意欲について、そしてバラク・オバマ大統領に会いたいという大きな夢について話していた。インタビューした『タイム』の記者は、バロテッリと会った後で、こう話している。

「我々が会ったマリオは大人で、知的で、魅力的だった。彼らはいまだに、特殊な幼少期の印象が感じられたよ。我々が会ったバロテッリはまた、よりセレブでもあった。ダイヤモンドのイヤリングをしていたよ」

『タイム』の一面を飾ったイタリア人は、ルチアーノ・パヴァロッティとシルヴィオ・ベルルスコーニ、ジャンニ・アニェッリ、プリモ・カルネーラ、そして2006年のワールドカップを制したイタリア代表だけだ。サッカー選手で最近選ばれたのは、リオネル・メッシとネイマールである。

カテゴリーは「指導者・革命者」「創造者・巨匠」「芸術家・エンターテイナー」「科学者・思想家」「英雄・アイコン」の5つ。各カテゴリーで20人ずつ(あるいはグループ)だ。マリオは「アイコン」のカテゴリーに組み込まれた。ミランでの彼は、すでにそれになっている。