負傷から戻ってきたとき、ミランFWアレシャンドレ・パトは救世主かと思われた。サプライズとなったステファン・エル・シャーラウィとともに、ゴールを決めてミランを挽回させると思われていた。だが、これまではそうなっていない。

パトはチャンピオンズリーグで1ゴールを挙げたのみで、11日のフィオレンティーナ戦でPKを大きく外したときに、サポーターの不満は叫びへと変わった。だが、パトは屈していない。挽回を期している。

「僕が怖れを抱いていると言う人は、僕のことを知らないんだ。僕が怖れを抱いたのは、10歳のときに腕を失いかけたときだけだよ。これほど落ち着いていたことはない。スタジアムでのブーイングを聞かないのは不可能だけど、彼らには同意している。大きな勝利や重要なタイトルに慣れているファンにとって、いかにつらいか分かっているよ。残念ながら、僕らはいくつかの試合を落とした。でも、僕らは良くなっている」

パトは新たなケガも怖れていない。フィオレンティーナ戦で失敗したPKを再び蹴ることにも、怖れはないと話している。

「PKと敗北は残念に思っている。でも、あのシュートに全力を尽くしたんだ。練習ではいつもそのためのトレーニングをしている。PK失敗は良いことじゃない。でも、僕はPKキッカーだ。ミスをすることを恐れてはいない。ナポリ戦で機会があれば、僕は身を引かない。もう一度トライし、決められるはずだ」

また、パトはフィオレンティーナ戦の試合後に襲われたという話を否定している。

「事実じゃない。何もなかった。いつものようにサン・シーロを出たよ。どうしてこういうことが書かれるのか、理解できない。批判は普通のことで、仕方がない。でも、書かれたことは実際に起きたことじゃなかった」