28日のカターニア対ユヴェントスで、ルカ・マッジャーニ副審のジャッジが騒がれた件で、カターニアのアントニオ・プルヴィレンティ会長は29日、再試合を要求した。

「もう一度試合をしよう。そこから始めようじゃないか。どうせユヴェントスは勝つと確信しているのだからね。謝罪だけでは不十分だ。これは善意とか悪意とか以上のことだよ。私はこの世界を知っている。だが、ここで審判たちはこれまでうまくやってきたんだ。再試合にしよう。(ユーヴェの)アニェッリ会長が自ら求めるべきだよ」

これに対し、ユヴェントスのジュゼッペ・マロッタ代表取締役は、次のように話している。

「ジャッジミスだということには、私も同意せざるを得ない。それは明らかに認められたことだ。昨日のほかの試合や、これまでの試合、ユーヴェが損をした昨季の試合と同じようにね。だが、ユーヴェが審判たちを左右したというのなら、それはまったく受け入れられない。ユーヴェは真剣にやっている。あのゴールが認められていたとしても、どういう結果になったかは誰にも言えないはずだ」

「ウチの選手たちが審判団に再考をうながしたという話も否定する。ゴールの瞬間、マッジャーニのフラッグはオフサイドを示すために上がっていた。その後下げられたがね」

「再試合? バカげていると思う。昨日はチェルシー対マンチェスター・ユナイテッドでもとんでもないミスがあった。カターニア戦と同じことだ。だが、何も起きなかったと思う。受け入れるか、サッカーは決して変わらないか、なんだ。無意識にビッグクラブ有利にするなど、大げさだと思う。昨日はジャッジミスがあった。それだけだ」

「我々もこういう勝ち方は好きじゃない。我々はピッチで支配したし、正当に勝っていたはずだ。だが、サッカーはこういうミスからも成り立っている。カターニアは先週もそういうことがあった。気の毒には思うが、我々にだって去年起きたことだ」

また、イタリア審判協会のマルチェッロ・ニッキ会長は、「再試合? ノーだ。テクニカルなミスではなく、判断を誤ったんだ。残念ながら、最も優れた副審の一人による、大きなミスだったがね」とコメント。「抗議が生きるなどと考えるのはバカげている。審判はピッチに立てば、誰からも影響されない」と続けた。

イタリアサッカー協会のジャンカルロ・アベーテ会長は、今回の判定騒動について次のように話している。

「昨日の試合でサッカー界が変わったと考える過ちを犯す必要はない。複数のミスがあり、そのうちの一つは非常に深刻なミスで、ユヴェントスを有利にした。だがそれと、ある種のことを結びつけるのには、大きな違いがある。選手たちやクラブを犯罪者扱いするのはやめよう。ビッグクラブかどうかにかかわらず、クラブからのプレッシャーがあるということは考えられない」