沖縄県・尖閣諸島国有化問題は解決の糸口が掴めぬまま最悪の事態を迎えようとしている。日中開戦の危機に加え、今度は4年前の“毒入り餃子”事件の悪夢が再び蘇る恐れが出てきた。

 日本に対する敵意は中国全土を“反日一色”に染め上げた。予定されていた日中国交正常化40周年記念式典は中止。『愛国無罪』のスローガンを口々に暴徒と化した民衆は日系の百貨店やスーパー、工場を襲撃。略奪・破壊・暴行・焼き討ちと蛮行の限りを尽くした。日本人というだけで集団に暴行される。まさに“日本人狩り”ともいえる異常事態にある。
 「中国人に突然、ラーメンの熱湯スープをぶっかけられたり顔面を殴打されたり…。集団に囲まれ眼鏡を奪われレンズを割られる卑劣な行為も跋扈している。連日、日本人が殺害された、日本人女性がレイプされたといううわさも流布している。いつ現実のものになるのかと皆、ビクビクしています」(日本人留学生)

 現地日本人が自宅から一歩も出られない緊張状態が続く中、新たなる恐怖が日本国内でも起ころうとしている。
 「“食物テロ”だ。日本のみならず世界をも震撼させた“毒入り餃子”が再び起こる可能性が出てきた。『愛国無罪』の名の下、日本向け輸出食料品全てに毒物を混入しようとする中国人テロリストの存在が確認されたのです」(公安関係者)

 '08年に発生した毒入り餃子事件。コープで販売された中国・天洋食品が製造した冷凍餃子を食べた大人や子供10人が嘔吐や下痢などの中毒を訴えた。幸いにして死者は出なかったものの、その後の検査で致死量ギリギリの農薬成分メタミドホスが検出された。
 「事件当初、中国政府は『毒物は日本で混入されたもの』と責任転嫁。しかし、数カ月もしないうちに中国でも似たような中毒事件が発生した。世論に抗する事が出来なくなった警察当局は結局、餃子の製造元である天洋食品の元臨時職員を逮捕した。動機は給与待遇に対する不満と発表された。事件はネットや新聞でも報じられたため、中国人の誰もが知っています」(外務省エージェント)

 この手口を『愛国無罪』を標榜するテロリストが悪用するというのだ。
 「同様の情報はアメリカのCIAからも寄せられている。熱狂的な中国の右翼集団が貧しい職工を買収し毒を仕込む計画だ。中国は貧富の差が激しい上に道徳教育が遅れている。普通に考えればかなり精度の高い話だ」(前出・公安関係者)

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