iOS6から「韓国」が消え、代わりに「朝鮮民主主義人民共和国」が登場

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米アップルが19日から提供を始めたiOSの最新版「iOS6」から、「韓国」が消え、代わりに「北朝鮮」が登場するというトラブルが発生していることが分かった。

韓国メディア「ニュース1」は24日、iPhone4Sを最新の「iOS6」にアップデートしたところ、国別「等級制限」設定から「韓国」が消え、代わりに「朝鮮民主主義人民共和国」が加えられていたと伝えた。ニュース1が指摘する国別「等級制限」設定とは、デバイス上の機能やアクセスを制限する「機能設定」の「レートの対象」を指しているとみられる。「レートの対象」は、利用地域のコンテンツレートにiPhoneを適用する機能で、国を選ぶことはできるが通常は自動で設定されている。

同メディアは、言語設定を英語に切り替えて、再度同じ部分を確認。しかし、該当部分には「North Kore」はあったものの、「South Korea」の文字は見当たらなかった。レートには通常、iPhoneが販売された国の名前が表記されるという。そのため、韓国のインターネット上では、「北朝鮮でもiPhoneが発売されたのではないだろうか」といった意見も書き込まれた。

このトラブルについて、韓国の電子業界の関係者は、「海外では(韓国より)北朝鮮がメディアによく露出しているので、関連プログラムの開発者が、韓国を北朝鮮と間違えてしまった可能性はある」と推測。また、今回のトラブルを通じて、「アップルが韓国のことをあまり気にしていないことも分かった」とも付け加えた。

ニュース1の指摘によって明らかになった「iOS6」のトラブルだが、提供を始めたばかりのiOSを更新することは難しい。残念だが、韓国のiPhoneユーザーたちは次のアップデートが行われるまで、「韓国」が存在しないiOS6を使うことになりそうだ。

参照:News1

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