MLB機構と選手会が、飲酒に関する問題を起こした選手に対して、来季から罰則規定を設ける方向で考えていることが明らかになった(5月6日付ESPN)。

 12月11日に失効する現在の労使規約では、コカインや大麻などのドラッグに関する懲罰はあるが、飲酒に関する問題についての規定は設けられていない。飲酒運転などの問題を起こした選手は、個別にカウンセリングや治療を受けることを勧めているだけだ。
 
 2日の月曜日にクリーブランド・インディアンスの秋信守外野手が逮捕されたことで、議論が活発化した模様。デイリー・ニュースによるとMLB報道官が「現在、飲酒問題について協議中」であると認めた。秋選手はチームに帯同して火曜日のオークランド戦に先発出場した。今季にはいってからすでに6人のメジャーリーガーが飲酒運転を起こしているが、いずれも出場停止処分は受けていない。

 労使規約で飲酒問題に関する罰則規定が設けられた場合、ドラッグに関するものとほぼ同じ内容になるとみられ、起訴、または有罪の判決が出てから罰則が課せられることになる。ドラッグに関する規定では、カウンセリングが義務づけられており、従わない場合はコミッショナー権限で出場停止の処分を行えることになっている。