27日に行われたチャンピオンズリーグ準決勝ファーストレグ、レアル・マドリー対バルセロナの試合は、２−０でアウェーのバルセロナが勝利した。試合後、レアルのジョゼ・モウリーニョ監督が記者会見で怒りを爆発させると予想するのに、ノストラダムスの力を借りる必要はなかっただろう。

最初は「黙っているよ。しゃべれば監督としてのキャリアが終わってしまう」と話していたモウリーニョ監督だが、結局はバルセロナと主審に対して怒りを爆発させ、「ユニセフの力なのか何なのかは知らないが、我々が負けなければいけないわけじゃなかった。起きたことのすべてに賛辞を送るよ。バルセロナのその力にね」と語った。

「どうして主審はペペを退場させたんだ？　どこからこの力は来ている？　私は一つの質問をするためにここ（会見場）へ来た。私も退席させられたし、ここにいる必要はないんだ。いつか答えをもらえることを願っているよ。どうしてこのレベルのチームにこういうことが必要なのかね」

「ブサッカ、エブレベ…サッカーでは全員にとってルールが同じなはずだ。どうして今日、これだけ拮抗した試合で、こういう風になってしまったのだろう。主審だけが答えられるはずだが、決してそれはしないだろうね。彼は誰にも答える義務がないからだ」

「去年の我々は10人で奇跡を起こし、今年はそれができなかった。もはや我々の敗退は決まったと言って良いだろう。向こう（バルサ本拠地カンプ・ノウ）に誇りをもって臨むよ。ゴールを決めることができれば、また可能性が出てくるだろうが、また我々は殺されることだろうね」

「どうして我々にプレーをさせない？　どうして常に我々は10人になる？　どうしてだ？　私には分からない。疑わしいエピソードもなしに彼らが勝つのなら、我々も受け入れただろう。だが、どうして今日はこうなったのか理解できない」

「今のサッカー界には時折嫌気が差すよ。だが、これが我々の人生だ。何もしなかったペペと（セルヒオ・）ラモスを欠いて、そして存在しない状況のために指揮官がベンチに座れない状態で、我々はバルセロナへ向かうことになる」

レアルGKイケル・カシージャスはレアルのパフォーマンスに対する批判を退け、「僕らは90分間ではなく180分間のプレーをしたんだ。今夜、こうやって戦ったのは、セカンドレグのことを頭に入れていたからだよ。退場が決め手となった。あまりに厳し過ぎる」とコメント。Ｓ・ラモスもペペの退場について、「恥ずべきだ」と述べている。