全員、1試合の出場停止に。ローラン・ブラン監督率いる新生フランス代表は、過去に終止符を打とうとしている。南アフリカ・ワールドカップ(W杯)に出場し、グループリーグ敗退や数々の騒動を起こした23人のメンバーを、あえて起用しないということだ。

すでにW杯の前から就任が発表されていたブラン監督の発案によるもので、同監督は新スタッフを紹介するために、23日にサッカー連盟へと立ち寄った。そして、連盟側もブラン監督のアイディアに満足したようだ。公式サイト上で発表されている。

ニューヨーク・レッドブルズへの移籍後、フランス代表からの引退を明らかにしたFWティエリ・アンリを含め、23人のフランス代表選手たちは南アフリカW杯で、レイモン・ドメネク監督に反発して騒動を引き起こした。FWニコラ・アネルカがドメネク監督を侮辱し、チームから追放されたのを受け、これに反対する選手たちは練習をボイコットしたのだ。

ブラン監督は8月11日にオスロで行われる新フランス代表初の親善試合、ノルウェー戦で23人全員を起用しないことを決定した。フランスサッカー連盟のフェルナンド・ドゥシャソワ新会長は、「集団責任がある。おそらくは、全員同じというわけではないだろうが。集団として出場停止にするのは、私は正しいことだと思う。この選手たちは(練習ボイコット時に)バスから降りるのを拒んだのだから」と話している。

なお、今回の一件に関する調査委員会は、8月5日に結論を明らかにする予定となっている。