ヒュー・ジャックマン(撮影:野原誠治)
 74年に誕生したアメリカン・コミックを原作とし2000年に劇場初公開後、2つの続編を生み出し大人気シリーズとなった映画「X-MEN」。メインキャラクターであるウルヴァリンの誕生の瞬間と過去に迫った「ウルヴァリン:X-MEN ZERO」が本日いよいよ公開となる。端正な顔立ちと鍛え抜かれた肉体美で“世界一セクシーな男”と評されるヒュー・ジャックマンの作品への想い、そして「ウルヴァリンより強い」と話すその人物とは?

――作品拝見して、まずウルヴァリンの鋼鉄の肉体美に衝撃を受けました。体作りの為に行ったトレーニング等を教えてください。

ヒュー・ジャックマン:トレーニングというよりは、とにかく食べること。何食も食べて、一日に5,000カロリーくらいを摂取するんだ。もう常にお腹が一杯で、撮影中は「お腹が空いた」と思う事が1秒も無いほどだったよ。

――とにかく体を大きくしたという事ですね。「X-MEN」の映画が公開されたのが2000年で、ウルヴァリンを演じ始めて10年近い歳月が経っているわけですが、全く衰えない姿に感動しました。

ヒュー・ジャックマン:ウルヴァリンを演じることは、今回で4回目になるんだけど、今でも緊張しています。その緊張感はとても大切だと思うし、何よりウルヴァリンのいうキャラクターがとても好きです。彼は、ものすごく善い人というわけでは無いけど、愛を求めているし、不器用な所も魅力的で。今回の映画は怒りや悲しみや“人間らしい部分”も多くて、ストーリーを楽しんでもらえると思うよ。強さの中にある、切なさや葛藤を表現したかったんだ。

――2008年米「ピープル誌」の「最もセクシーな男」に選ばれていて、なおかつ家族をとても大切にしている姿が素敵だと思います。男っぽさと、父親らしさを両立するその秘訣は何ですか?

ヒュー・ジャックマン:僕はそんなすごい男じゃないよ。家族、特に子供と過ごす時間を大切にしたいと思っているだけで、奥さんは本当はウルヴァリンより強いかもしれない(笑)。