2008年大晦日、さいたまスーパーアリーナで開催された『Dynamite!! 勇気のチカラ2008』。田村潔司×桜庭和志を筆頭に、キン肉マンII世の出場、K−1甲子園など、リザーブマッチを含む全17試合が行われた。

中でもファンに大きな衝撃を与える結末となった、立ち技=K−1と総合格闘技=DREAMによる対抗戦3試合はK−1ルールながらもK−1サイドが屈辱の3連敗。K−1を代表する武蔵やバダ・ハリらがいとも簡単に敗れ去った。

しかし、この結末にK−1でレフェリーを務める角田信朗氏は自身のブログで意外な見解を示した。「K−1ファイターの全敗を色んな角度から予想してたよ」としながら、「MMA(=総合格闘技の意)のファイター達はハングリーさが剥き出しになってる。K−1のファイター達はぬるま湯に浸かった程良いのぼせ加減が顔に露骨に出てる」と厳しく一蹴した。

また、次の行には「漢・武田幸三は別だけどな」と書く角田氏。そうなると、そのターゲットは、武蔵とバダ・ハリしかいない。そんな二人に対しては、「俺は、武蔵の何がダメかっていうのを、本人以上に良く知ってる(中略)彼はそこを頑なに見ようとしない」、「バダ・ハリが、舌の根も乾かないうちに出てきたな」と愚直なまでに、その気持ちを書き綴して非難した。

ブログの最後には、「現状を良しとしてそれに甘んじる事ほど楽なものは無い。その≪楽≫っちゅうのが、俺が言った≪ぬるま湯≫っていう奴だな」とまで言い放ち、長い長いブログを締め括ったのだった。