「KIDヤマモトは、ずっとビッグショーでトップを張ってきたファイターだ。僕はWECを引っ張ってきた。僕らが戦わないわけにはいかないだろう。ただ、KIDと僕が戦う前に、チームメートのジェセフ・ヴェネヴィダスが、どうしても彼と戦いたいって言っているんだ」

――つまりは、ユライアの指名したファイターを倒してから自分と戦えと山本選手に言っているわけですね。

「ジェセフは7勝0敗。ファザー級で戦っているけど、僕らのチームで一番のバンタム級ファイターなんだ。KIDが彼と戦うことで、僕らの試合に対する障害を取り除くきっかけにならないかと思う。とにかくKIDとは、状況がしっかり整ってから戦いたいんだ。ケージかリング?リングの経験もあるけど、やっぱり僕らが戦うならケージの方が合っていると思う。彼と戦うことができるなら、僕は米国で戦いたい」

――それはやはり自国で戦いたいということですか。

「ハニ・ヤヒーラとKIDが戦ったとき、反則のキックを放ったのに、おとがめがなかったじゃないか。ああいう状況では戦いたくない。だって、あれは反則だろ?」

――反則だったと思います。山本選手は無意識のうちに蹴りが出てしまったと言い、レフェリーは不可抗力と判断したんです。

「アクシデントだった?ハハハハ。いや、不可抗力か狙って蹴ったかは問題じゃないんだ。結果、反則だったから反則という裁定をしないと、レフェリーには自分の仕事を全うしてほしい。KIDと僕が戦うということは、それは世界的規模なファイトになると思うんだ。ファイトマネーだって、二人が納得するものにしたい。だからこそね、しっかりとした環境で戦いたんだんだよ」

――KID戦の実現を祈りつつも、ジェンス・パルバー戦がエキサイティングな試合になることを願っています。

「ありがとう。ベストを尽くすよ」

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