先日イタリアへ帰還した、かつての名FWバティストゥータ。「ガゼッタ・デッロ・スポルト」紙上で、かつてプレーしたチームや近況についても奔放に語っている。

「現在のフィオレンティーナには、堅牢な計画がある。今の歩みは遅いかもしれないが、トップに辿りつけるはずだ。勝つためのすべてが揃っている。
 僕がプレーしていた頃とはちがう。あの頃は背負うものなど何もなかった。勝つために必要なものも最小限ですんだ。チームさえあれば、それがすべてだった」

「スクデットが最大の目標だった。フィレンツェを去ることがトラウマになっても、ローマに移籍することを決めたのはそのためだった。そうやって優勝できたことは、僕のキャリアに最も深い満足感を与えてくれた」

「(同じアルゼンチン人FWの)メッシは、ルーニーやテベスと並んで世界でも最強の若手の一人だ。ピッチの外でも良いイメージを与えることをまだ学ばなくてはならないがね。
 ディエゴ(・マラドーナ)に例えられることには(誰にも)耐えられないし、メッシは彼と張り合おうなどと考えるべきじゃない。メッシは、メッシ自身であるべきなんだ。ディエゴがそうであったように。そして僕もそうだった」

 現在のバティストゥータは、オーストラリアのパースに居を構え、子供を学校へ送り届けた後、ゴルフに興じる毎日だという。日々の買い物もこなし、食後の皿も自分で洗う。「(理想の)“結婚したい男”だろ!?」と冗談を飛ばした。
 フィオレンティーナ時代、頼まれればレストランのナプキンにも気軽にサインに応じた。飾らない人柄は現役そのまま。久しぶりのバティ節、堪能していただけただろうか。