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 米大リーグ・レッドソックスの松坂大輔は3日(日本時間4日)、本拠地フェンウェイパークでのデビルレイズ戦に先発。8回を投げ、4安打無失点、9奪三振の好投で今季10勝目を挙げた。メジャー1年目での2ケタ10勝到達は、野茂英雄、石井一久に続き3人目。また日本人対決となった岩村とは、4打席の対戦で、1安打を許すものの3三振を奪い圧倒した。

 「軸にした」というスライダーがキレていた松坂は、カットボールとスライダーを中心にデビルレイズ打線を封じ込める。序盤からコーナーに伸びのあるストレートが決まり、打者を追い込むと、打者をあざ笑うかのような切れのあるスライダーで三振の山を築いた。

 シーズン序盤は課題だった制球も、7回先頭の4番ペーニャに与えるまで四球ゼロと球数を抑えながらもデビルレイズ打線を封じ込んだ。唯一のピンチらしきものは6回、1死から岩村に左翼フェンス、グリーンモンスター直撃の安打。堅守の中堅手クリスプの素早い返球で、タイミング的にはアウトも、二塁手ペドロアがボールを落としセーフ。1死二塁と、この試合初めて得点圏に走者を背負った。

 しかし、冷静なマウンドさばきをみせる松坂は、続く俊足の2番クロフォードを一塁へのライナー。3番ハリスも投手ライナーと、後続をしっかり討ち取り無失点で、難なく切り抜けた。

 8回終了で、オールスター出場を決めている守護神ペドロアにマウンドを譲り、完封こそお預けとなったものの、122球、打者28人に対し、散発4安打で無失点。9奪三振、2四死球と、安定したマウンドさばきで“風格”すら漂わせた。

レッドソックス vs. デビルレイズ 試合詳細 - livedoor スポーツ