シェフィールド発言が、松坂に飛び火? タイガースの主砲、ゲイリー・シェフィールド外野手が、5日に発売された米国の月間男性誌「ジェントルマンズ・クオリティ」の中で、「ラテン系の選手は、黒人選手よりも制約を受けている」と発言して波紋を呼んでいるが、同僚のカルロス・ギーエン内野手は、6日付けの地元紙「デトロイト・ニュース」の電子版で「全く、彼の言う通りだ」と全面的にシェフィールドの意見を援護した。
 ベネズエラ共和国出身のギーエンは、「ラテン系の選手は、契約書にサインした時点でコントロールされている。米国の黒人選手は、野球を辞めても家に帰るだけでいいだが、ラテン系選手は、母国に何の保証もなく帰国しなければならない。そして、帰国後、母国ではいい仕事など、みつからない。言ってみれば、一巻の終わりだ」という現状を指摘。18歳の時に、怪我をしていたにも関わらず、首脳陣から「プレーしないなら、母国に帰れ」と言われて、痛みを押してプレーした自らの体験談を同紙に語っている。
 更に、ギーエンは、日本人選手の恵まれた環境についても指摘。「日本人の選手は、大抵、通訳がついている。マッサージをするトレーナーがついている選手だっている」と、専属通訳、専属トレーナーを擁するレッドソックス・松坂大輔投手を暗に仄めかす発言。「ラテン系の選手は、メジャーリーグ全体の30%くらいいるだろう? でも、専属通訳がついている選手はいるか? 専属トレーナーがついているドミニカ共和国出身の選手がいるか? 彼らは、ただ、プレーしなくてはならないんだ」と、同紙のインタビューに答えている。
1億ドルのルーキー・松坂は、他の選手にとって、多少、やっかみの対象といえるかもしれない。〔USA通信〕