2017年9月に開催された新型iPhone発表イベントの中でiPhone Xと同時に発表されたのが、Apple純正のワイヤレス充電マットである「AirPower」です。発表から1年以上にわたって何の音沙汰もないというAirPowerですが、ついに生産に入ったことが報じられています。

AirPower charging mat reportedly enters production after missing 2018 release [update] - 9to5Mac

https://9to5mac.com/2019/01/12/airpower-release-rumor/

スマートフォン周辺機器のレビューやニュースを報じるChargerLABが、Appleのサプライチェーンという信頼できる情報筋から入手した情報によると、中国の電子機器メーカーであるLuxshare PrecisionがAirPowerの製造を開始したとのこと。なお、Luxshare PrecisionはApple製のAirPodsやUSB-Cケーブルを製造するメーカーでもあるそうです。



2018年6月にはBloombergが台湾の電子機器メーカーであるPegatronがAirPowerの製造メーカーになると報じていたのですが、これらの情報がどちらも正しいとなると、「Luxshare Precisionがパーツを製造し、Pegatronが組み立てを担当するという可能性は考えられる」と9to5Macは記しています。

なお、ChargerLABが別の情報筋から入手した情報によると、「Pegatronは1月21日にAirPowerの大量生産をスタートする」とのこと。PegatronもLuxshare Precisionと同じくAppleのOEMで、AirPowerは内部に3層のコイルを持つことになるとも記されています。



なお、AirPowerが登場するとなると、この充電マット上で充電可能になるAirPods向けのワイヤレス充電ケースの登場が待たれますが、ChargerLabはこれについては一切言及していません。

これまでのAirPowerに関するウワサやリーク情報と同様に、ChargerLabのリーク情報も懐疑的に扱う必要がある、と9to5Macは指摘しています。なお、ChargerLabは過去にAppleのUSB-C対応のLightningケーブルなどの登場をリークしたこともありますが、いくつかの細部は間違っていたとのことです。

2017年9月のイベントで発表された際には2018年のリリースが予定されていたAirPower。Apple関連のリーク情報を扱うアナリストのミンチー・クオ氏は、AirPowerが2019年第一四半期に発売されると予測しています。