泥酔した男性、起きたらそこは他人宅の犬のベッドだった(画像は『TMJ4 Milwaukee 2019年1月2日付「Man doesn’t remember sleeping in mastiff’s bed on NYE」』のスクリーンショット)

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いつ何時でも家の戸締りを怠ってはならない―そう実感させられるようなニュースが、米ウィスコンシン州から届いた。新年早々、女性2人が住む家に泥酔した男性が自宅と間違えて侵入し、家主の大型犬と寝ていたのである。『TMJ4 Milwaukee』『Inside Edition』などが伝えた。

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ウィスコンシン州ウォーキショーに住むリン・サーバーさんと同居人のエリーズ・デスケルトさんは、新年早々とんだハプニングに見舞われた。

12月31日、ソファに座って遅くまでテレビを見ていた2人はそのまま居眠りをしてしまった。翌1日の午前5時15分にアラーム音で起きたリンさんは、ほんの目先にある飼い犬“ベントン”のベッドに見知らぬ男性が寝ていることに気付き、驚愕した。

ベントンは体重68kgの大型犬マスティフで、番犬として飼っていた。しかしこの侵入者はかなりの泥酔状態だったため、家主に危害を加える恐れはないとベントンが察したのか、全く吠えなかったようだ。男性はベントンのツインサイズのマットレスの上で、ベントンの体の一部に敷かれながら眠っていたという。マットレスのそばには、男性が脱いだとされる靴や男性のものと思われるお金などが置かれてあり、割れた眼鏡も落ちていた。

リンさんとエリーズさんは、物音を立てないように静かに台所へ行きナイフを掴んだ後、911通報した。ウォーキショー警察が到着したと同時にリンさんに起こされた男性は、自分がどこにいるのかわかっていない様子を見せた。後に侵入者はリンさん宅から2軒先の同じ通りに母親と住んでいる24歳の男性であることが判明したが、彼は31日の夜に新年を祝って泥酔してしまい友人に車で送ってもらったものの、それ以降の記憶が全くないということだった。警察は、この男性が自宅と勘違いしてリンさん宅の鍵がかかっていないスライド式のドアから侵入し、そのまま寝てしまったとみている。

「男性が寝ている姿を見て一瞬、離れた所に住んでいる息子かと思ってしまいました。男性はかなり酔っていた上に、眼鏡をリビングのどこかに落としてしまってはっきりと見えていなかったようです。でも素直に従い協力的で、とても申し訳なさそうにしていました。警察には、もっと酷い事態になっていた可能性もあると言われて本当にその通りだと思いました。今回は青年が大きな過ちを犯してしまっただけで、誰も傷つけられずに済んだことは幸運だったとも警察は話していました。自分の犬が知らない誰かと寝ているところを見るなんて、なんだか変な気持ちになりましたよ。」

リンさんはこのように話し、警察から告訴を求めるかどうか尋ねられたがそれを拒否したことも明かした。逮捕されずに済んだ男性は何度もリンさんに謝り、その後自宅へと戻って行ったという。リンさんは「今回の件では男性も学んだでしょうけど、私も戸締りは毎回しっかりしないとダメだと学びました」と話している。このニュースを知った人からは、「この犬…全く番犬の役割を果たしていないな」「戸締りはしなきゃ」「2軒先の住民だったから犬は臭いで男性を知っていたのかもね」「それか『こいつは危険じゃない』って察知したのかも」「いずれにしても家主が無事だったからこそ笑える話だね」といった声があがっている。

画像は『TMJ4 Milwaukee 2019年1月2日付「Man doesn’t remember sleeping in mastiff’s bed on NYE」』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 エリス鈴子)